問題解決すごろく「社会に活かす統計の考え方」 ポスター発行とシンポジウム開催
ISM2022-01
2022年3月25日
統計数理研究所と電気通信大学、統計センター、東京学芸大学は「社会に活かす統計の考え方」ポスターを発行しました。算数・数学の中でも特に"データに基づき社会問題を解決する"プロセスを「すごろく」になぞらえて、小学生・中学生でも問題解決までの道筋を親しみやすく絵解きしました。 また、本ポスターに関連したシンポジウムを6月16日(木)にオンラインで開催します。 |
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大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所(所在地:東京都立川市、椿 広計所長)と国立大学法人 電気通信大学(所在地:東京都調布市、田野 俊一学長)、独立行政法人 統計センター(所在地:東京都新宿区、笹島 誉行理事長)、国立大学法人 東京学芸大学(所在地:東京都小金井市、國分 充学長)は共同で「社会に活かす統計の考え方」ポスターを企画・制作しました。
【ポスターの内容と目的】
問題発見、原因追及、問題解決(対策)というプロセスをさいころ遊びの「すごろく」になぞらえて数理的・統計的問題解決のプロセスを表しています。さらに確率・統計に基づく考え方や小学生・中学生でも理解できるグラフ、あるいは関数のような数学の考え方などを散りばめ、人工知能による問題解決の背後にある原理とプロセスをイメージとして体得できることを目的にしています。
【制作の背景】
大学教育における数理・データサイエンス・AI教育重点化が本格化してきた中、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に関する発表や報道で、新規感染者数の動向を把握するための7日間移動平均という統計用語や、検査結果の陽性判定の取り扱いやワクチン接種における副反応発現などの確率の考え方を頻繁に目にするようになりました。このような動きは気象予報の降水確率導入以来であり、そこに繋がる国民の素養(データリテラシー)の底上げが急務であることが鮮明になりました。
この4月からは新学習指導要領が高等学校で全面実施となり、既に実施されている小・中学校においても生きる力としての数学、特に統計教育が重視されています。その重要性や意義の社会的認識を高める上でも統計や確率的ものの見方、その問題解決プロセスをビジュアルに一望できる仕掛けを提供することが肝要と考え、本ポスターの制作に至りました。
今日、わが国の初等中等高等教育において充実が叫ばれている米国発のSTEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)教育は、教科横断の重要性を指摘していますが、それをつなぐ方法論は明確ではありません。STEAM教育を貫く数理的・統計的問題解決のプロセスが小中高の成長に伴い、数理的方法論においても、問題解決の対象においても、深化・進化する姿を見せられることを目指しています。
★★ ポスターPDFはこちら からご自由にダウンロードし、ご利用いただけます ★★
本ポスターに関連した下記のシンポジウムをオンラインで開催します。
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~新学習指導要領とSTEAM教育が創り出す~ 「社会に活かす統計の考え方」シンポジウム
【開催日時・形式】
2022年6月16日(木)14:00~18:00、オンライン(Zoomウェビナー)
【参加】
事前登録制、参加無料 *下記サイトよりご登録ください
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_2_E56MbFS5ev9DJg6p8EhA
【趣旨】
高等学校での新学習指導要領の全面実施など統計教育の重視が進む中、その中心的なトピックの一つである問題解決プロセスを縦軸として、また、STEAM教育に関する議論が統計教育のさらなる深化・進化につながることを横軸として、社会に活かす統計の考え方に関するシンポジウムを開催します。
【共催】
統計数理研究所、電気通信大学、東京学芸大学、統計センター
お問い合わせ先 |
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 運営企画本部企画室 URAステーション 〒190-8562 東京都立川市緑町10-3 TEL: 050-5533-8500(代表) E-mail: ask-ura@ism.ac.jp |
プレスリリースpdf版はこちら
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