ガラスの「形」を数学的に解明 -トポロジーで読み解く無秩序の中の秩序-

ISM2016-05
2016年6月吉日

東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)の平岡裕章准教授、中村壮伸助教を中心とした研究グループは、統計数理研究所および科学技術振興機構と共同で数学的手法を開発することで、ガラスに含まれる階層的な幾何構造を解明することに成功しました。

周期性を持たないガラスの原子配置構造は非常に複雑であり、その構造を理解するために、適切な記述法を開発することが長年求められていました。本研究グループは、トポロジー注1)を応用することでこの問題を解決することに成功しました。さらに、ここで開発された数学手法は物質に特化しない普遍的なものであることから、情報ストレージや太陽光パネルなどのガラス開発に加え、マテリアルズインフォマティックス注2)なども含めた幅広い材料開発への応用が期待されます。

本成果は、平成28 年6 月13 日の週(米国東部時間)に、米国科学アカデミー紀要「Proceedings of the National Academy of Sciences」オンライン速報版に掲載されます。

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