複雑な対象、氾濫する情報と不確実性のもと、データによる合理的な推論、有効な予測、新知見の発見のための統計モデルや統計的方法を研究するのが統計科学です。
現実社会からの情報ないし知識の抽出を、データに基づいて実現するために、データ収集の設計、モデリング、推論、予測およびこれらの基礎、数理、応用に係わる教育研究を行い、複雑に相互に絡み合うさまざまな重要課題の解決に貢献する創造性豊かな研究能力を備えた人材の育成を目的とします。本コースは、学士を受け入れる5年一貫制博士課程及び修士を受け入れる博士後期課程の2つの課程から成り、コースに所属する大学院生は東京都立川市に所在する情報・システム研究機構統計数理研究所で学修・研究活動を行います。
統計科学の幅広い学識に基づく的確な論理的判断能力を有し、統計科学における理論・応用上の未解決かつ重要な問題を解決し、統計科学の発展・深化に世界水準で貢献し、成果を発信します。広い視野と高いコミュニケーション能力に基づき、学際的な視点で周辺領域の課題に取り組み、幅広い学術の進展に資することや、社会のニーズを理解し、高い倫理感と責任感を持ちつつ社会の発展に貢献します。
統計科学は幅広い分野を背景とする学際的な学問であることから、他分野からの受験も歓迎します。
入学者選抜では、学位取得のための基礎的な能力の有無を判定します。
多数の社会人の方が、博士後期課程を修了して様々な分野におけるデータ解析等の課題で学位を取得し、活躍されています。