歴代所長の紹介(八代所長:赤池 弘次)

赤池 弘次

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【八代所長】赤池 弘次

任期:1986(昭和61)年4月1日~1994(平成6)年3月31日

昭和27年3月東京大学理学部数学科を卒業後,昭和27年4月統計数理研究所研究員となり,第1研究部第2研究室長,第5研究部長,予測制御研究系研究主幹を歴任し,昭和61年4月より平成6年3月まで統計数理研究所長を務めた。同氏は,昭和60年4月文部省所轄研究機関から国立大学共同利用機関へ改組転換された後の研究所を,研究基盤の整備充実と管理運営の基礎の確立に尽力した。また昭和63年10月に創設された総合研究大学院大学の運営にも,統計科学専攻長として積極的に協力し,創設期の総合研究大学院大学の円滑な発展に尽力した。

同氏の研究態度は,一貫して現実の問題に根ざした統計学の発展にあり,特に時系列解析の理論とその実用化に関しては,『赤池情報量規準』と呼ばれる独自の方法を開拓し,今日の統計学研究の潮流に画期的な影響を与え,その成果は統計学の枠組みを飛躍的に拡大しつつあり,わが国を代表する統計学者として国際的にも高い評価を得ている。これ等の学問的業績により,平成元年に紫綬褒章及び朝日賞,平成8年に日本統計学会賞,平成12年に勲二等瑞宝章,平成18年に京都賞を授与された。

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