歴代所長の紹介(初代所長:掛谷 宗一)

掛谷 宗一

【初代所長】掛谷 宗一

任期:1944(昭和19)年6月5日~1947(昭和22)年1月8日

明治42年10月東京帝国大学理科大学を卒業後,第一高等学校教授,東北帝国大学助教授,東京文理科大学教授,東京高等師範学校教授などを歴任し,昭和10年4月から昭和21年10月まで東京帝国大学理学部教授を務め,昭和19年9月から理学部長を務めた。さらに,昭和19年6月から昭和22年1月に逝去するまで,兼任期間を含めて,統計数理研究所の初代所長を務め,統計数理研究所の創設期の基礎づくりに貢献した。

同氏の正数係数の代数方程式の根の限界についての研究は,『掛谷の定理』として世界的にも知られており,また連立積分方程式に関する一連の研究論文に対して帝国学士院恩賜賞を受賞した。さらに同氏は,大正11年から20余年に亘って学術研究会議会員となり,昭和21年には会長を務めるなどして,わが国の学術進展に多大の貢献をし,昭和16年に勲二等瑞宝章を授与された。