歴代所長の紹介(三代所長:窪田 忠彦)

窪田 忠彦

【三代所長】窪田 忠彦

任期:1949(昭和24)年11月17日~1952(昭和27)年8月31日

明治43年10月東京帝国大学理科大学大学院を卒業後,第一高等学校教授,東北帝国大学助教授などを歴任し,大正4年4月から昭和22年8月まで東北帝国 大学理学部教授を務めた。さらに,昭和24年11月から昭和27年8月まで統計数理研究所長を務め,分散した施設という多難な時期での研究所の管理運営に尽力した。

同氏は,卵形線と卵形面に関する研究や歯車の幾何学などを含め代数幾何学や変分学に関する論文を数多く発表し,発足当時の東北帝国大学数学教室の黄金時代を築く牽引者の一人として活躍した。さらに同氏は,昭和2年から学術会議会員,昭和11年7月から昭和14年3月までは東北帝国大学理学部長,昭和22年からは学士院会員を務めるなどして,わが国の学術の発展と高等教育の推進に多大の貢献をし,昭和19年に勲一等瑞宝章を授与された。