統計数理研究所オープンハウス
“データサイエンスの挑戦 -予測・発見・創造-”

オープンハウス2025ポスター

【日程】
2025年523日(金)
【会場】
統計数理研究所
(一部のプログラムでオンライン配信あり) 参加無料

統計数理研究所の研究教育活動を広く一般の方々に知っていただくために、講演会、ポスター発表、大学院説明会などを開催します。
  • ※参加方法は各プログラムの内容をご確認ください。
  • ※撮影・録画はお控えくださいますようお願いします。
  • ※ご来場の際はなるべく公共交通機関をご利用ください。
公開講演会
15:00~17:00

「人新世の環境科学とデータサイエンス」

会場:統計数理研究所 2階 大会議室、オンライン 事前登録制
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山下所長

15:00~15:05
開会挨拶
山下 智志(統計数理研究所長)

安岡先生

15:05~15:45

▼講演1「科学技術が社会を変えることはできるか?ー Trans-disciplinary(TD)研究の使命と役割 ー」


世界各地における昨今の異常な気象現象や、それに伴う災害をみると、地球環境のシステムが変わってしまうのではないか、そのようにも感じられます。気候変動などの地球規模課題を解決し、地球の持続性を維持するためには、科学技術の力を結集するとともに、その成果である将来の予測、評価の結果や対策案の効果を社会に納得してもらい、社会の在り方をも変えることが求められているのではないでしょうか。 近年、科学技術を社会に繋ぎ、社会と協働することにより課題解決の道筋をさぐるTD研究を進める試みが始められました。まだ、歴史は浅く、その研究の方法論も定まってはいません。本話題提供では、TD研究の考え方を概説し、具体的研究プログラムにおける方法論や成果の現状を紹介します。

安岡 善文
(東京大学名誉教授)

1970年東京大学工学部計数工学科卒業、1975年大学院工学系研究科計数工学専攻博士課程修了(工学博士)。同年国立公害研究所(現国立環境研究所)入所。国立環境研究所総合解析部総合評価研究室長、同地球環境研究センター総括研究管理官などを経て、1998年東京大学生産技術研究所教授。2007-2011年国立環境研究所理事、2011-2015年情報システム研究機構監事、2016-2018年千葉大学環境リモートセンシング研究センター長。 この間、地球フロンティア研究システム(FRSGC)生態系変動領域長、宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター技術参与、科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センターフェロー、SATREPS研究主幹、国際環境研究協会研究主監などを兼務。 専門は環境計測、特に、宇宙からの環境リモートセンシング。元日本リモートセンシング学会会長、前横断型基幹科学技術研究団体連合会長など。

15:45~15:55休憩

塩竈先生

15:55~16:35

▼講演2「過去と将来の気候変動」


化石燃料の消費や土地利用(森林の農地への転換等)など人間活動による温室効果ガスの排出によって、世界平均気温や海面水位、極端な熱波、豪雨等に既に変化が表れ、人間社会や自然生態系に影響を及ぼしています。将来は、さらに気候変動が進むものと予測されていますが、その変化の大きさは我々がどれだけ温室効果ガスの排出量を削減できるかにかかっています。本講演では、過去の気候変動の理解と将来の気候変動の予測に関する最新の研究知見を紹介します。

塩竈 秀夫
(国立環境研究所 地球システム領域 地球システムリスク解析研究室 室長)

1976年生まれ。京都大学理学研究科で気象学を専攻し、2003年に博士(理学)取得。2004年から国立環境研究所に勤務し、現在は同研究所の地球システム領域 地球システムリスク解析研究室の室長。気候モデルを用いた過去の気候変動の理解と将来予測を専門とする。2014年と2023年にそれぞれ日本気象学会の正野賞と堀内賞を受賞。ロイターが2021年に選出した「世界で最も影響力のある環境科学者1000人」において世界407位, 日本4位。

村上先生

16:35~17:00

▼講演3「気候変動と都市成長:データで探る都市分布の未来像」


気候変動が人間社会に及ぼす影響を評価するために、社会経済の将来シナリオが議論されてきました。また、最近では人口、建物、地形などに関する地理情報を活かした都市の空間分布(拡大/縮小等)の将来推計も進められており、気候変動の影響評価に活かされています。本講演では、例えば「持続可能な社会が実現した場合」や「化石燃料依存型の社会となった場合」のような各種シナリオ下での空間詳細な人口や都市活動の将来推計に関する研究について紹介します。

村上 大輔
(統計数理研究所 統計基盤数理研究系准教授)

1986年生まれ。筑波大学大学院・システム情報工学研究科を修了(博士(工学))し、2014年からは国立環境研究所・地球環境研究センターの特別研究員。2017年からは統計数理研究所に勤務し、現在は統計基盤数理研究系 統計モデル研究グループの准教授。主な研究テーマは空間統計学、時空間回帰、都市・環境分析。統計ソフトウェアRのパッケージの開発や、全球の空間詳細な将来人口・GDPシナリオの推計・公開なども行う。

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研究内容ポスター発表

ポスター説明時間 13:00~15:00

会場:1階 交流アトリウム 申込不要

統数研の全研究者と大学院生が40分ずつ3交代で内容をわかりやすく説明します(事情により説明員がいない場合もあります)。


*各ポスターのタイトルは5月中旬に公開します

10:00~12:00/13:00~15:00

統計よろず相談室

会場:打合せ室 事前申込制
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統計に関わるさまざまなご質問・ご相談に研究者が1件30分程度でお答えします。質問のレベルは問いません。

【回答者】
  • 清水 邦夫(統計数理研究所 大学統計教員育成センター/統計思考院 特任教授)
  • 柏木 宣久(統計数理研究所 統計思考院 特命教授)
  • 池森 俊文(統計数理研究所 統計思考院 特命教授)
  • 小森 理(統計数理研究所 統計思考院 客員教授)
  • 高橋 啓(統計数理研究所 統計思考院 客員准教授)

10:00~12:00

大学院説明会 総合研究大学院大学 先端学術院 統計科学コース

会場:統計数理研究所、オンライン 事前申込制
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  • 修了生による講演: 大学院時代と現在
  • 大学院の教育と入試の説明など
  • 詳細はホームページをご覧ください。
問い合わせ先
統計数理研究所 (管理部総務企画課)
TEL:050-5533-8500(代表)
E‐mail: ismopenhouseml1.ism.ac.jp

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