2007年度統計数理研究所夏期大学院大学について
統計数理研究所では,統計数理研究所運営会議の外部委員や統計関連学会関係者からのご提案を受けて,平成18年度より全国の大学院生および学生のための夏の学校を開催しております.今年度は下記のような2つの講義を計画いたしました.所属大学とは異なる内容の講義を受けるとともに,他大学の学生・院生との交流の機会ともなりますので奮ってご参加ください.
参加を希望される方は,8月18日までに,tamura@ism.ac.jp宛に,下記の内容をお知らせください.多数の参加をお待ちしております.
もちろん,2つの講義を受講されることも可能です.問い合わせも,電子メールで,上記のアドレスにお願いいたします.
・氏名
・参加者本人のメールアドレス
・参加者本人の電話番号
・大学名,研究科名・専攻名(学部学生は学部名・学科名)
・学年
・大学(院)所在地
・研究室の電話番号
・参加を希望する講義名
・指導教員の氏名・所属・職名
・指導教員の連絡先電話番号,メールアドレス,住所
講義1 極値理論
日時 2007年9月12日(水),13日(木) 10時から16時(予定)
場所 統計数理研究所・講堂
講師 志村隆彰(統計数理研究所),渋谷政昭(慶應義塾大学名誉教授),
高橋倫也(神戸大学),牧本直樹(筑波大学)
講義内容
自然災害や経済損失などのリスクを研究するには,極値データの挙動を調べることが重要です.極値データを用いて統計的推測を行う分野は極値統計学と呼ばれています.ここでは極値統計学(極値理論)の理論と応用について講義します.以下の公開講座と基本的には同じで,大学院講義では理論面に重点を多くおく予定でいます.
参考文献
・Coles, S. (2001). An Introduction to Statistical Modeling
of Extreme Values. Springer.
・Beirlant, J., Goegebeur, Y., Segers, J. and Teugels, J.
(2004). Statistics of Extremes. John Wiley.
・Embrechts, P., Kluppelberg, C. and Mikosch, T. (1997).
Modelling Extremal Events for Insurance and Finance.
Springer.
公開講座URL
http://www.ism.ac.jp/lectures/199.htm
講義2 情報量規準と統計的モデリング
日時 2007年9月14日(金),15日(土) 10時から16時(予定)
場所 統計数理研究所・講堂
講師 小西貞則(九州大学),北川源四郎(統計数理研究所)
講義内容
さまざまな現象を記録したデータから有益な情報やパターンを抽出・処理し,現象の解明と新たな知識発見に重要な役割を果たすのが統計的モデリングである.本講義では,モデリングの基本的な考え方,最尤法,情報量規準などの関連手法およびモデリングの実際例について述べる.さらに,現象解明のための線形手法が非線形手法へとどのように拡張されて行ったかを,モデルの想定,推定そしてモデルの評価という一連のプロセスを通して,最近の成果を踏まえて講義する.
テキスト
・小西貞則・北川源四郎 (2004). 情報量規準.朝倉書店.
参考図書
・坂元慶行,石黒真木夫,北川源四郎 (1983). 情報量統計学,
共立出版.
・Konishi, S. and Kitagawa, G. (2007). Information
Criteria and Statistical Modeling. Springer, New York.