「統計エキスパート人材育成プロジェクト」 第1期大学統計教員育成研修の開講式を開催

 統計を駆使して学術研究や産業界等に貢献することができる人材を全国の大学院等において育成する「統計エキスパート人材育成プロジェクト」では、これらの統計エキスパート育成の中核的役割を果たすことができるよう、統計数理研究所において5年間に3回の「大学統計教員育成研修」を実施し、多様な学術分野の若手研究者(助教、ポスドク等)を最新の統計教育や統計的研究指導ができる大学統計教員に育成することとしています。

 2年間の第1期大学統計教員育成研修の開始に当たり、2021年10月4日に、ZOOM形式による開講式を開催しました。開講式には、研修に参加する11名の育成対象者とその所属大学等の研修担当教員・プロジェクト担当教員、育成対象者のメンターとなる統計数理研究所のシニア大学統計教員に加え、文部科学省の担当の方々など、50名を超える方々にご参加いただきました。
 開講式では、統計数理研究所の椿広計所長の式辞、研修の西の拠点となる滋賀大学大学院データサイエンス研究科の竹村彰通研究科長の祝辞の後、各育成対象者を担当するシニア大学統計教員の紹介や育成対象者の自己紹介が行われました。

 今後、第1期研修では、基本科目として統計ベースライン特習、統計教育力育成演習、統計研究力強化演習などの科目を全員が継続的に習得するとともに、個別科目として育成対象者の専門分野の教材開発演習や先端的データ分析演習などを行い、大学院修士課程学生に対して基本的・発展的な統計の講義や研究指導を行うことのできる統計教員の育成を目指します。

 

※  「統計エキスパート人材育成プロジェクト」の概要は、下記からご覧いただけます。
  https://www.ism.ac.jp/ura/press/ISM2021-08.html

 

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開講式に参加した11名の育成対象者と、シニア教員、統計数理研究所・滋賀大学のプロジェクト責任者