「宝石サンゴと森林の資源管理の共通性 -産学連携シンポジウム-」(ハイブリッド開催)

【開催日時】
2024年3月5日(火) 14:00~17:00
事前登録・参加無料

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【開催形式】
ハイブリッド(統計数理研究所2階大会議室 および Zoomウェビナー)
【定員】
会場50名(定員になり次第締め切ります)、オンライン950名
【趣旨】
一般的な農産物と異なり、宝石サンゴは10~20年、木材生産はそれ以上の長期的な視点から管理する必要があり、資源の育成・保護・利用に共通性が伺える。 講演とパネル討論により、そうした共通性の観点から、参加者が環境問題、SDGsへの理解をより深めることを目的として本シンポジウムを開催する。
【対象】
企業・大学・官公庁等でデータサイエンス・統計・産学官連携等にご興味をお持ちの方。
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プログラム
14:00-14:20 開会挨拶
情報・システム研究機構理事 統計数理研究所長 椿 広計
14:20-15:00 講演1「宝石サンゴの資源管理」
立正大学 地球環境科学部 環境システム学科 教授 岩崎 望

日本近海は宝石サンゴの有数の産地であり、良質なものが漁獲される。しかし、長年にわたる漁獲のために資源が減少している。さらに、近年の価格高騰により漁獲圧が増している。今やその絶滅が危惧されており、アカサンゴ・モモイロサンゴ・シロサンゴは、環境省レッドリストで準絶滅危惧に指定されている。そのため、科学的知見に基づく漁業管理は喫緊の課題である。宝石サンゴは脆弱で成長速度が遅いため、その資源管理には長期的な見通しをもった取り組みが必要である。本講演では宝石サンゴの特徴を森林と比較しつつ紹介し、資源管理の現状と課題について報告する。

15:00-15:10 休憩
15:10-15:50 講演2「森林管理最適化モデルのサンゴ管理への応用」
統計数理研究所 データ科学研究系 教授 吉本 敦

持続的な森林管理では多年に渡り保育と収穫が必要となる。そこでは対象とする森林の規模・制御の仕方により、大きく「林分レベル」と「森林レベル」に分類され、管理に関わる意思決定を支援する最適化モデルの開発が進められている。樹種・林齢がほぼ同じで、比較的面積規模が小さい「林分」では、特に動的計画法により管理施業である間伐・主伐の最適な時期・強度などが探求される。それに対し、異なる林分が集まり面積規模も大きい「森林レベル」では、伐採箇所・時期、あるいは森林内の野生動物の保護地などの設置に関わる時空間的な最適施業計画が整数計画法などの手法によりモデルの開発が進められている。今回“サンゴ”の持続的な管理に対し、これまで開発してきた森林管理に対する最適化モデルの利用が可能か否か探索する。

15:50-16:10 休憩
16:10-16:50 パネル討論 「宝石サンゴと森林の資源管理の共通性」
16:50-17:00 閉会の挨拶
区切り線 ※プログラムは変更になることがあります。
※視聴時に撮影・録画や録音はお控えくださるようにお願いします。 区切り線
【主催】
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 本部産学連携・知的財産室、統計数理研究所
【共催】
学校法人立正大学学園 立正大学
【問合せ先】
情報・システム研究機構 本部産学連携・知的財産室 室長
統計数理研究所 URAステーション 特命URA 北村浩三
E-mail:kitamukアットマークism.ac.jp
電話:070-7601-7827