『スパースモデリングの深化と高次元データ駆動科学の創成』 ミニシンポジウム&公募研究説明会
本領域の概要は領域ホームページをご覧ください.http://sparse-modeling.jp/
科研費新学術領域の公募研究に関しては,文部科学省のホームページ
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1339087.htm
もご覧ください.
- 日時
- 2013年10月3日(木) 13:30 ~
- 会場
- 統計数理研究所 2階 大会議室
アクセス:http://www.ism.ac.jp/access/index_j.html
ホームページ:http://sparse-modeling.jp/symposium/mini_symposium_ISM.html
- プログラム
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13:30 - 13:45
「本領域の目的・狙い」
岡田真人 (東京大学大学院新領域創成科学研究科))13:45 - 14:45
「スペクトル分解と代数幾何」
永田賢二 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)14:45 - 14:50
休憩14:50 - 15:50
「情報科学の活用による生命科学分野の計測技術の飛躍的進展―NMR法を例に―」
木川隆則 (理化学研究所 生命システム研究センター)15:50 - 16:50
「公募研究募集についての説明」
岡田真人 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)17:15 -
意見交換と自由討論(第2セミナー室 D304)※事前登録をお願いします
軽食のご用意をいたしますので,会場の準備の都合上,参加を希望される方は9月22日(日)までに (fukumizuism.ac.jp)までご連絡ください.
会費(1500円程度の予定)をいただく予定です.
- 講演要旨
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講演1
「スペクトル分解と代数幾何」
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 永田賢二複雑な多峰スペクトルをガウス関数のような単峰スペクトルの線形和に分解するスペクトル分解は,X線光電子分光法(XPS)や,核磁気共鳴法(NMR)など,自然科学全般の分光計測に必要不可欠である.本講演では,スペクトル分解を実現する手法としてベイズ推定に基づく手法を紹介する.また,ベイズ推定によるスペクトル分解についての学習理論と代数幾何との関連性を紹介し,スペクトル分解の性能評価や交換モンテカルロ法のアルゴリズム設計に関する最新の研究を紹介する.
講演2
「情報科学の活用による生命科学分野の計測技術の飛躍的進展―NMR法を例に―」
独立行政法人理化学研究所 生命システム研究センター 木川隆則生物やそれを構成する分子を対象とした計測技術が飛躍的に進展し,得られる情報の精度や分解能が著しく向上したことにより,生命現象のメカニズムの理解が著しく進み,さらには,それに基づく新たな産業技術や医療技術の創出・発展をもたらしている.このような生命科学分野の計測技術においては,ハードウェア面での技術発展はもとより,情報科学技術の活用が,近年の著しい進展に大きく貢献している.
核磁気共鳴法(NMR)は、完全に非侵襲的に液体や固体状態の分子の構造や動態を探るための,最も強力で汎用性の高い計測手法の一つであり,その進展には情報科学技術が大きく寄与してきた.本講演では,情報科学技術の積極的な活用による生命分子を対象としたNMR計測の進展に関して話題を提供し,生命科学分野の計測技術とそれによる生命現象のメカニズム解明において,スパースモデリングをはじめとした情報科学技術が果たす役割について議論したい.