2018年度統計数理研究所夏期大学院を開催しました

統計思考院公募型人材育成事業として、2018年8月1日から10日間連続で感染症数理モデル短期コース(正式「入門:感染症数理モデルによる流行データ分析と問題解決」)を開催しました。今年は第5回目の開催で、受講者総数は86人、講師とチュータは総数25人、うち日本人19人、外国人6人でした。国籍や学問的背景を問わず開講し、統計学、数理科学、情報学、医学、獣医学はもちろん、多様な背景の方に実践的研究を経験してもらいました。
グループ発表が盛り上がり、約6~8人構成の国際的なグループワークを通じて、異なる学問的背景を持つメンバーがインフルエンザやデング熱などの流行対策を考案するための数理モデル研究に取り組みました。本夏期大学院を開講するまでは、数理モデルの定式化から統計学的推定や予測の実装までを体系的に学ぶ機会は主に欧州に限定されてきました。韓国やフィリピンからの受講者が増え、日本人を含めて次世代の研究者を志望する者も生み出されつつあり、この事業継続による効果を実感しつつあります。

【オーガナイザー】
西浦博 (北海道大学大学院医学研究院)

講義の様子

当日の様子