2016年度統計数理研究所夏期大学院を開催しました

統計思考院公募型人材育成事業として、2016年8月1日から10日間連続で感染症数理モデル短期コース(正式「入門:感染症数理モデルによる流行データ分析と問題解決」)を開催しました。今年は第3回目であり、講義・質疑に至るまでの全てのプロセスを国際化し、英語開催としました。受講完了総数は78名、うち、外国人が26名(フィリピン7名、韓国6名、中国4名、米国3名など)、日本人が52名でした。講師とチュータが28名(うち外国人特別講師が3名)であり、全員が英語講義に対応し、国際コースを成功に導いて下さいました。
集中的に数理モデル構築から統計学的推定や予測の実装までを体系的に学ぶ機会がない状況を鑑みて、多様な背景の入門者を実践の入り口まで案内可能なコースを構築しました。講義だけでなく、今年度もグループ発表が盛り上がり、約10人構成の国際的なグループワークは異なる学問的背景を持つメンバーが、エボラ出血熱、ジカ熱、新型インフルエンザ、口蹄疫、風疹、手足口病といった具体的な感染症の流行動態を捉えるモデル研究に取り組みました。

【オーガナイザー】
西浦博 (北海道大学大学院医学研究科)