「統計エキスパート人材育成プロジェクト」を開始

 文部科学省の公募事業「令和3年度統計エキスパート人材育成プロジェクト」に、情報・システム研究機構 統計数理研究所が中核機関となるコンソーシアムからの申請が採択され、事業を開始することとなりました。事業期間は、5年間です。
  

◆プロジェクトの目的 

 このプロジェクトは、Society5.0の実現を目指す我が国において、研究のDXやAIに必要なスキルを有する「統計エキスパート」の最上位に位置する「大学統計教員」を育成し、Society5.0の実証に不可欠なビッグデータやAI等のイノベーションに寄与する統計学を用いた融合領域の研究の振興を図るとともに、育成された大学統計教員が大学等で核となって修士水準の統計学の授業や研究指導を行い、統計学や融合領域に係る教育・研究の普及・展開を図る体制(統計エキスパート人材育成エコシステム)を構築することを目的としています。

◆プロジェクトの概要

 情報・システム研究機構 統計数理研究所を「中核機関」、大学等の部局・部門・センター等を「参画機関」、事業に協力する大学等を「協力機関」として構成するコンソーシアムを設立し、事業を推進します。

 中核機関の統計数理研究所は、5年間の事業期間中に2年間の「大学統計教員育成研修」を3回実施し、多様な学術分野の若手研究者(助教、ポスドク等)を最新の統計教育や統計的研究指導を行うことができる大学教員に育成します。
 参画機関の大学等は、所属する若手研究者をこの育成研修に派遣するとともに、中核機関の支援や当該若手研究者との連携の下、参画機関内に修士水準の統計エキスパートを育成するシステムを構築します。

 これにより、5年間の事業期間中に少なくとも約30名の質保証された大学統計教員を育成することを目指します。
 また、これらの育成された大学統計教員が所属する各機関においてさらに人材を育成することにより、5年間の事業期間も含め10年間で約500名の統計エキスパートを育成することを目指します。

 

【参 考】

文部科学省「令和3年度統計エキスパート人材育成プロジェクト」の詳細については、次をご覧ください。

公募情報
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1421775_00006.htm

公募結果
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/1421728_00002.htm