調査科学セミナー / Survey Science Seminar

日時
2018年2月16日(金) 16:00~17:30

参加無料

場所
統計数理研究所 セミナー室5 (3階)
タイトル
継続調査の活用シリーズ2
年齢・時代・世代特性の視点で考える健康施策・健康推進活動
― 集団戦略と高リスク戦略に人口動態統計を活かす ―
講演者
三輪のり子 先生
(東京医療学院大学 保健医療学部 教授)
講演概要

本セミナーでは、長期間蓄積した人口動態調査の都道府県別死亡データに対して、ベイズ型Age-Period-Cohortモデル分析で得られた 「年齢・時代・世代」効果を用いて、健康施策・健康推進活動を考える意義と応用法についてお話します。

健康施策・健康推進活動を検討する際には、疾患動向が「何によって生じたのか」を捉えることが出発点となります。 そのとき利用される人口動態統計については、長期動向の変動や年齢調整率の年次・地域間比較による検討に留まっていることが多いのではないでしょうか。

このときさらに、変動の背景にある年齢要因(年齢やライフステージによる疾患リスク)、時代要因(健康施策や生活環境が住民全体に与える影響)、 世代要因(同時代に生育した世代がもつ疾患リスク)の影響の大きさを定量的に把握することによって、 集団戦略(住民全体への対策)や高リスク戦略(リスクの高い集団への対策)の基盤情報として活用することができます。

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参加連絡先
chosa1ism.ac.jp