SICE制御部門 ユビキタスコンピューティングを背景とした適応学習制御調査研究会 第1回講義会「モデリング,最適化および非線形性へのアプローチ」

日時
2014年12月11日(木) 13:00~18:00

参加無料

会場
統計数理研究所 セミナー室5
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プログラム

13:00~14:30
「データ同化と観測誤差共分散行列推定」
上野 玄太 (統計数理研究所)

データ同化は状態空間モデルの状態推定の問題である.状態推定にあたっては,あらかじめ誤差の統計量を与えておく必要がある. 時系列解析の教科書的には,最尤法により誤差の統計量を推定することが標準だが, 状態や観測の次元が大きいデータ同化の問題に対してこの方法をそのまま適用するのは無理がある. 本講演では,できるだけデータの情報を合理的に取り込むことができる観測誤差共分散行列の推定法について議論する.

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14:40~16:10
「行列ランク最小化問題とシステム同定・信号修復」
小西 克己 (工学院大学)

圧縮センシングで利用される最適化問題の一つである行列ランク最小化問題について解説する. 同問題は変数行列のランクを最小化する数理計画問題で,L0ノルム最小化問題と多くの類似点を持ち,様々な分野で応用されている. 本講習会では,この問題のいくつかの解法について説明し,システム同定と信号修復に応用した事例を紹介する.

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16:20~17:50
「最小射影法に基づく意志決定・適応・学習を考慮した不連続制御」
中村 文一 (東京理科大学)

制御Lyapunov関数(CLF)は,適応制御や逆最適制御など非線形制御理論において幅広く利用されているが,微分可能なCLFが存在しない制御問題も多い. 本講演では,制御系の層空間上で関数を設計し,状態空間上に射影することにより微分不可能な制御Lyapunov関数(CLF)を得る最小射影法を,意思決定と制御の統合の観点から解説する. また,最小射影法によって得られる局所半凹CLFの特徴を説明した後,適応制御および強化学習を用いた学習制御への応用について紹介する.

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※なお、資料の準備のため、ご参加されるかたは、12月9日までに
大西 義浩 先生(愛媛大学:ohnishiアットマークehime-u.ac.jp) および宮里(miyasatoアットマークism.ac.jp)まで
ご連絡いただけると幸いです。