修了生からの声

修了生からの声

基本情報

氏名: 高部 勲
学位所得時期: 2019年3月(後期3年課程)
博士論文タイトル: 企業データの統計的マッチング及び変数選択に関する研究
所属: 立正大学 データサイエンス学部教授

在籍時の研究活動

統計科学専攻在籍時には,社会人学生として,複数のデータを統計的な手法を用いて結合する統計的マッチングに関する研究を行っていました.当時は,在職していた総務省統計局の業務に貢献できるような研究をしたいと考えており,政府の企業統計に関するデータベース整備や,公的統計とビッグデータとの融合などに資する研究テーマを検討していました.そして,指導教官と相談の上で,複数のデータをレコード単位で結合して豊富な情報を持つデータベースを構築するための新たな方法論の開発を研究テーマとして,政府の公的統計ミクロデータと商用データを活用した実証分析に取り組みました.

修了後の活動

学位取得後は,縁あって,令和3年に新規開設された立正大学データサイエンス学部の教授に就任し,統計科学専攻での研究や前職の経験を活かして,AI・機械学習の入門的な講義や、公的統計・社会調査の基礎に関する講義を担当しています.研究面では,統計科学専攻在籍時の研究テーマに引き続き取り組むとともに,教育や研究のために手軽に利用できる企業・世帯に関する疑似的なデータを作成・提供するための方法論について研究しています.また,統計数理研究所の客員教員の機会もいただき,様々な先生方との共同研究をさせていただいております.

統計科学専攻を選んだ理由

以前から博士号の取得に関心があり,様々な大学院の説明会に参加する中で,社会人学生を多く受け入れており,また,国民性調査などの社会調査事業や,企業・金融データベースの整備,公的統計ミクロデータ事業に取り組んでいる教員がいらっしゃる統計科学専攻に興味を持ちました。その後,統計数理研究所のオープンハウスに合わせて開催された大学院説明会に参加した際に,後に指導教官となっていただいた山下先生を御紹介いただき,統計科学専攻を志望しました

統計科学コースの志願者へメッセージ

統計科学専攻・統計数理研究所では,我が国の統計科学の最先端で先駆的な研究を行っている研究者の方々の発表・報告を聞くことができる機会も多く,そのような先生方との議論や,場合によっては共同研究をさせていただく機会もあり,知的な刺激を受ける機会が多くあります.また,少人数やマンツーマンでの手厚い教育・研究指導,教職員の方々の様々な面でのサポートや,統計科学関連の豊富な蔵書を有する図書館など,統計科学について研究したいという方々にとって、理想的な教育・研究環境が整っていると思います.