修了生からの声

修了生からの声

基本情報

氏名: 村瀬博典
学位所得時期: 2022年9月(後期3年課程)
博士論文タイトル: Anomaly Detection by Generating Pseudo Anomalous Data
所属: 愛知製鋼株式会社 開発本部 部品開発部 デジタル・ソリューション開発室 AIチーム チーム長

在籍時の研究活動

在籍時は社会人学生として,深層生成モデルを用いた異常検知に関する研究を行っていました.深層学習の発展により高次元データを効率的に扱うことが出来るようになりましたが,私の研究では画像データを中心として,より実用性の高い手法の探究を行いました.在学期間中のほとんどがコロナ禍となり学部・修士時代とは全く異なる生活様式で過ごさざるを得ない状況でしたが,統数研のサポートも手厚く,遠隔地に居住しながらも無事に修了することができました.

修了後の活動

学位取得後も在学以前より所属していた企業にて働いており,データサイエンティストチームのリーダーを努めています.統計科学を実世界へ適用していく仕事のため,在学中に身についた思考力は仕事を進める上での強靭な基礎体力となっています.統計科学専攻で学んだ幅広い知識は,応用範囲が多彩な実務での課題解決能力に貢献しています.

統計科学専攻を選んだ理由

材料系の分野で修士を取得後に企業で働き始めましたが,統計は仕事を支える重要な分野の一つでした.昨今のデータ活用のニーズの高まりからそちらが主業務となり,とあるきっかけで指導教官である福水健次先生とお話をする機会を得ました.統計科学に関する分野で学位を取得したいという思いもあり,統計科学専攻を選択する形となりました.

統計科学コースの志願者へメッセージ

社会人としてデータを扱うようになると統計の重要性を身に染みて感じるようになると思います.統計的な物事の考え方は世界の見方を変えます.社会人で学位を取得される人が多い専攻ですので,働きながらの研究に対するサポートも手厚いです.統計科学専攻の環境は研究を行うにはとても良い環境が整っています.自分で解決したい課題がある方は興味の合致する先生へ早めに相談をすると良いと思います.