既にできていること:
(数値解析の観点)流体力学における形状最適化問題に関しては,研究者代表中澤と岐阜高専の片峯氏の研究が多く存在する.具体的には,2次元・3次元空間内において定常・非定常Navier-Stokes問題を主問題として,散逸エネルギーや渦度を目的関数とした形状最適化問題の研究実績等が挙げられる.これらの手法を用いて,FCGの最適設計を行っていく予定である.
(流体力学の観点)(Shervin and Blackburn, JFM)の論文では,狭窄付き円管内において定常流・非定常流を流入条件に与えた場合の詳細な数値流体解析を行っている.今回,対象とするFCGの空間スケールを無次元化すると,(Shervin and Blackburn, JFM)で用いられた狭窄付き円管のスケールとほぼ同様であったため,この論文の結果をベンチマークとして活用する.
出来ていないこと:
(臨床工学の観点)血栓の発生メカニズムについては十分に把握していないため,形状最適化問題を構築するためにどのような目的関数・主問題を定義すればよいのかが明確でなかった.そのため,本ワークショップでは,横浜国立大学の百武徹氏から血栓発生メカニズムに関する知見を伺い,それをもとに岐阜高専の片峯氏と形状最適化問題の構築を行うことが主たる目的であった.
「研究の現状と課題」について要約したスライド:
参考スライド1
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