数学・数理科学と共に拓く豊かな未来 数学・数理科学と諸科学・産業の恊働による研究を促進するための「議論の場」を提供
項目 内容
採択番号 2016W03
タイトル 生命ダイナミクスの数理とその応用:新規課題の探索と新しい方法論の探求
キーワード キーワード 数理生命科学提言課題(1) 、生命動態 、システム動態 、生体高分子構造 、トポロジー 、物理理論 、幾何学
開催時期 2016/07/28 ~ 2016/07/30
開催場所 東京大学玉原国際セミナーハウス
趣旨・目的 従来、生命ダイナミクスの数理とその応用と題して行ってきたワークショップでは、各拠点で行われている研究の発表が中心であった。ワークショップの聴講参加者、若手研究者特に学生、大学院生に対して、これまでの研究の成果を踏まえて今後の展開の方向性は伝えることはできたものの、今後の発展を担う人材の育成に関する事柄、例えば問題の発掘、本当に伝えたい心構え、対象の見方、計算のテクニックといった事柄はうまく伝えるまでには至らなかった。従来の講演会やポスター発表の形態ではできない、親密な指導を必要とする上記の人材の育成を今後の発展のためには行っておくべきである。

融合研究の経験者として(1)融合研究で陥りやすい点、(2)融合研究を進める上での心構え、(3)さらには新しい問題の発掘の仕方、(4)起業や産業との関連について若手研究者、学生に伝えておく機会が必要である。また融合研究の経験者同士が時間をとって十分に議論し、その議論のプロセスやその結果を共有することも大切である。

栗原CRESTプロジェクトと生命動態プロジェクトの研究教育拠点である東京大学 生物医学と数学の融合拠点(iBMath)が合同で、iBMathサマースクールを拡大して下記を実施する。
(1)プロジェクトの枠を超えて広く参加者を募集し、サマースクール形式を兼ねたワークショップを生命動態のテーマを軸に展開。
(2) 融合的な研究を進めている、熱意ある様々な年齢層の研究者にご講演いただきつつ、若手向けにサマースクール形式で課題を提示あるいは若手とともに解決方法を探ることで、お互いに十分に議論できる場を提供。
(3)さらには数理および様々な生命科学の分野の人材が数日間の成果を発表し、最新の数理解析を学ぼうとする生命科学の学生・研究者に今後の発展に資することのできる場を提供。
(4) 研究の結果の社会への還元、起業、産業界との連携についての議論の場を提供。
プログラム

生命動態システム科学拠点を中心として2016年7月28日-7月30日の間の3日開催する。生命動態システム科学拠点を中心に、数理生命科学提言課題の「ダイナミクス」(「数理生命科学提言課題(1)」)のオープンプロブレムに生命科学の幅広い観点を取り入れつつ、物性や計算物理学での最適化手法の数理を取り込み「生命ダイナミクスの数理とその応用:新規課題の探索と新しい方法論の探求」のプログラムを作成した。

 

7月28日

15:00  挨拶:井原茂男、栗原裕基

    グループ分け、自己紹介

16:00-16:30 休憩

16:30-17:00 石原 海 (山口大学)

                     DNAの部位特異的組換えと絡み目のバンド手術

17:00-17:30 伊藤 昇(東京大学)

        実験で見え難い紐の一部を"観る"2つのアプローチ ―微分構造と線形代数―

17:30-18:00 穂坂 秀昭

 

        グループ討議

 

7月29日

  9:00-10:00 望月敦史 (理科学研究所)

        化学反応システムの摂動応答をネットワークだけから決定する

10:00-11:00 高村正志(東京大学)

        数理科学の諸問題と大規模計算

11:00-12:00 三石史人(学習院大学)

        アレクサンドロフ空間のはり合わせ

 

12:00-13:00   昼食

 

13:00-15:00   散策 およびグループ討議

15:00-16:00 中川 正基(広島大学)

                     触媒反応ネットワークにおける少数性効果の解析的枠組み

16:00-17:00 難波 利典(広島大学)

                     バクテリア走化性精度に関する定量的解析

17:00-17:30 休憩

17:30-18:15 内村 直之

                     数学を面白がるとはどういうことか?

20:00-           グループ討議

 

 

7月30日

  9:00-10:00 木村 宏 (東京工業大学) 

                     生細胞における転写活性化キネティクスの制御

10:00-10:30 休憩

10:30-12:00 グループからの発表、

                検討課題と今後の発展

    挨拶:栗原裕基、坪井俊、井原茂男

12:00-13:00   昼食 解散

参加制限の有無 無し
参加資格
参加申込の要不要 必要
申込方法

従来と同様、人数把握のため事前にウエッブにて登録を依頼する。 玉原セミナーハウスの収容人数が定員になり次第締め切りの場合あり。また宿泊施設の予約を確定するため申し込みの最終期限は7月20日 正午とさせていただきます。

下記アドレス

http://www.ibmath.jp/news1/2016W03/entry.html

から申し込みをお願いします。

参加費の有無 無し
参加費の詳細
運営責任者
  • 井原 茂男
  • 時弘 哲治
  • 栗原 裕基
問合せ先 数学協働プログラム「生命ダイナミクスの数理とその応用」事務局
世話人(代表) 井原茂男(東京大学)
coop.math.office@ibmath.jp
情報更新日 2016/07/14