数学・数理科学と共に拓く豊かな未来 数学・数理科学と諸科学・産業の恊働による研究を促進するための「議論の場」を提供
項目 内容
採択番号 2016T02
タイトル 因果推論の基礎
キーワード 因果推論
開催時期 2017/02/16 ~ 2017/02/17
開催場所 統計数理研究所 大会議室
趣旨・目的 因果関係は, 政策、治療、品質改善などといった対策を講じたときにどのような結果が生じるのかを予測するうえで重要な役割を果たす概念である。
因果関係に関する問題は、統計科学というフレームの中だけでは解決することはできず、医学・工学・社会科学・人文科学と有機的に連携していくことが不可欠である。しかし、このことを理解し、何が障壁となっているのかを認識しているデータ解析の研究者・実務家は多くはないと思われる。
一方、近年の因果推論研究を眺めてみると, いまやback door criteria(conditional ignorability)を共通知識として, principal stratification, sufficient causeなどといった新たな概念が次々と現れており、個々人のレベルでその全体像をキャッチアップすることが難しくなっていることに気づく。
これらのことを踏まえて、いまあらめて「因果推論の基礎」に立ち戻り、講演者・参加者とともに、統計科学と因果推論の接点について議論するとともに、最先端の因果推論研究を理解するうえで必要となる知識を共有するために、チュートリアル要素を含んだ研究集会を開催する。
プログラム

【2月16日】
10:00-11:30
大塚淳(神戸大学)
「因果性の哲学」
13:00-14:30
田栗正隆(横浜市立大学)
「潜在反応モデルと交絡調整の方法」
15:00-16:30
鈴木越治(岡山大学)
「How could the sufficient-cause model deepen our understanding of causality?」

【2月17日】
10:00-11:30
千葉康敬(近畿大学)
「因果推論で分割表正確検定を考える -Principal stratificationの応用」
13:00-14:30
林岳彦(環境研究所)
「建設性のある議論のために:バックドア基準の入門とその使用例」
15:00-16:30
清水昌平(滋賀大学)
「因果構造探索の基本」

参加制限の有無 無し
参加資格
参加申込の要不要 不要
申込方法
参加費の有無 無し
参加費の詳細
運営責任者
  • 黒木 学
問合せ先 黒木学(統計数理研究所)
mkuroki*ism.ac.jp *は@に変更
情報更新日 2017/01/19