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統計思考院とは

院長の言葉

人工知能やビッグデータの活用が進み、社会のあらゆる分野でデータ駆動型の意思決定が求められています。しかし、真に価値のある知見を得るためには、データを単に処理するだけでなく、その背後にある本質的な構造を見抜き、適切な推論を行う力が不可欠です。これこそが「統計思考力」であり、私たちが最も重視する能力です。

統計思考院では、理論統計学から機械学習まで、統計科学の最先端の知見を結集し、実務家、研究者、学生が共に学び、考え、議論する場を提供しています。特に、実問題を解決するためのデータ解析力と、新しい統計的方法論を生み出す理論構築力の双方を重視しています。具体的には各研究分野のエキスパートによる講座、公募型人材育成事業、共同研究プロジェクトを通じて、実践的な統計思考力育成の場を提供しています。

私たちは、統計思考院を産学官の垣根を越えた「知の交流拠点」として位置づけ、ここで生まれる新しいアイデアや方法論が社会の様々な課題解決に貢献することを目指しています。さらに、次世代を担う若手研究者の育成にも力を入れており、独創的な研究の芽を育む環境づくりに注力しています。

統計思考院は、統計思考力を醸成し、統計科学の発展を通じて社会に貢献する人材を育成することに全力で取り組んでまいります。

2025年4月 統計思考院 第4代院長 日野 英逸

Archives

統計思考院運営委員

日野 英逸 統計数理研究所
栗木 哲 統計数理研究所
矢野 恵佑 統計数理研究所
川崎 能典 統計数理研究所

(2023年4月1日現在)

人材育成の歩み

統計数理研究所の人材育成事業

本研究所では、様々な統計思考⼒育成事業を展開し、複雑・不確実な現象に挑戦する新しい研究分野の創成と、専⾨分野の深い知識とデータサイエンスという分野横断型の広い知識を備えたモデラーや研究コーディネーターの育成を推進しています。

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1944 6月 統計数理研究所 創設
1966前後
  • 公開講座(1944年からの継続事業を改名)
    ● 統計数理を学びたい方
    有料
1985
  • 統計数理セミナー(1947年からの継続事業を改名)
    ● 統計数理の最先端に触れたい方
    毎週水曜日の午後4時から、所内教員および国内外からの研究者によるセミナーを開催
1986
  • 公開講演会(1947年からの継続事業を改名)
    ● 統計数理に興味を持つ一般の方
    毎年、教育文化週間(11月1日~ 7日)に、本研究所の活動の一端を紹介し、統計科学の普及を図るための講演会を開催
1998
2005
  • 大学院連携制度
    ● 大学生・大学院生の方
    連携大学院において、統計数理に関する集中講義又は学生指導実施
2006
  • 夏期大学院
    ● 大学生・大学院生の方
    年1回(夏)公開の講義を実施
2009
  • 統計教育関連事業
    ● 人材育成のデザインにたずさわる方
    統計教育からデータサイエンティストまで、人材育成の方法論に関する取組を支援
2010
  • 研究者交流促進プログラム
    ● 他機関研究者の方
    サバティカル制度等を利用して統数研で研究をする大学教員等に対する、情報・システム研究機構が実施している制度
2011
  • 共同研究スタートアップ(1947年からの継続事業を改名)
    ● 問題解決でお悩みの方
    統計数理に関わる問題について、統計専門家がその位置付けを見極め、解決に向けて助言
2011 11月 統計思考院 発足
2012 11月
  • 数学協働プログラム
    数学・数理科学と諸科学・産業の協働による具体的課題解決に向けた研究を促進することを目標とした国からの委託プロジェクト。(2017年3月終了)
  • 公募型人材育成事業
    ● 大学生・大学院生の方
    「統計思考力」育成のため、特に人材育成に関係する研究集会等を公募
  • 統計教育動画配信
    ● すべての方に
    オンラインで本研究所のイベントの様子や講義を配信
2013 3月
7月
2015  
  • ビックデータ・イノベーション・ラボ
    ● 企業・公共団体および研究者の方
    統計思考院のビッグデータ解析の研究基盤を拡張し、SAS社と協働してBIL(Big Data Innovation Lab)を設立。実践的研究の場を提供
  • データサイエンス・リサーチプラザ
    ● 企業の技術者・研究者の方(2025年3月終了)
2016
2017  
  • データサイエンティスト育成コース
    ● 若手研究者・大学院生・企業研究者の方
    機械学習速習コース
2018 2月
2021