MENU

統計思考院とは

第3代院長の言葉

統計思考 (Statistical thinking) とは、データに基づいて合理的な判断をすることです。その際には、データの取得方法、論理性を持った推論、データのばらつきの影響評価など統計学・データサイエンスの基礎的素養が必要になります。統計数理研究所はかねてよりデータに基づく推論である統計思考(統計数理)の重要性を主張してまいりました。2009年の立川へのキャンパス移転でスペースの確保が可能となり、そのような統計思考力を鍛えるための開かれた「道場」としての統計思考院を2011年に設立いたしました。

現在、統計数理研究所で採用された新人教員(助教)は原則として統計思考院に所属し、研修の一環としてシニア教員とともにさまざまな事業に携わっています。統計思考院の事業は、一般向け統計講座であるリーディングDAT、学生のサマースクールを含む公募型人材育成事業、サバティカル教員受入など、市民や企業、他大学とのインターフェースとしての活動に大きな比重を置いています。

近年の統計学・データサイエンスへの社会的関心の高まりは、我々にとって喜ばしいものであります。統計思考を少数の個人や限られた企業ためだけではなく、広く社会共通の知的基盤とならしめるべく、私どもは努力を重ねていく所存です。引き続き皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年4月 統計思考院 第3代院長 栗木 哲