多孔質体における物質移動の理論的側面について、佐野吉彦(岡山大学)が数理モデルの成り立ち、及び方程式に含まれるパラメータの説明を行う。一方、事前準備段階で議論した内容に従って、末松 J. 信彦と池田幸太(明治大学)は研究集会実施前に珈琲成分の溶解速度測定実験を行ったので、その実験結果報告を行う。これらの知識・知見を共有する一方で、数理モデルの評価を行うための実験装置を設計する。さらに、研究集会中に装置を実際に組み立て、時間が許す限り実験を行い、実験装置の改善点や問題点を明確化する。
数理モデルと実験方法における課題と問題点を明確にするため、両者の報告を比較検討し、深い議論を行う必要がある。そのため講演数と聴講者を少なく設定し、数理モデルと実験における課題を深く理解し、今後の研究の発展に注力する。各講演内容を共有した後、2日目午後、3日目の午前に行う討論セッションにおいて、共同研究で取り組む課題を定義する。
プログラム
12月9日(火)
17:00-21:00 珈琲抽出実験装置設計
12月10日(水)
10:00-12:00 佐野吉彦(講演)多孔質体の物質移動~珈琲抽出のモデリングに向けて~その1
13:30-15:00 佐野吉彦(講演)多孔質体の物質移動~珈琲抽出のモデリングに向けて~その2
15:30-16:30 末松 J. 信彦・池田幸太(講演)珈琲成分の溶解速度測定実験結果報告
16:30-18:30 珈琲抽出実験装置設計
12月11日(水)
10:00-12:00 討論(まとめ・今後の課題について) |