項目 内容 研究集会等の名称 産業・異分野における課題解決のためのスタデイグループ 採択番号 2014S07 該当する重点テーマ ビッグデータ、複雑な現象やシステム等の構造の解明 、計測・予測・可視化の数理 、リスク管理の数理 キーワード 不均質媒質の拡散 、結晶構造の数理 、最適設計 、マーケティング戦略 、連続モデル 主催機関 東京大学大学院数理科学研究科 運営責任者 山本 昌宏 坪井 俊 開催日時 2014/12/08 10:00 ~ 2014/12/12 15:00 開催場所 東京大学大学院数理科学研究科 最終プログラム 12月8日(月)10:00-12:00,123号室:参加3社からの課題提起と説明10:00-10:30 ニコン株式会社10:30-11:00 花王株式会社11:00-11:30 東和精機株式会社12月8日午後-12月12日(金)午前:各参加企業ごとに分かれて解決に向けたワーク。主体は院生、若手のポスドクで、各グループごとに経験のあるポスドクまたはファカルテイメンバーがコーデネーターとして議論のとりまとめなどを行った。 12月12日(金)13:00-15:00,123号室得られた成果の報告会、課題を提示した企業2014年12月8日(月)午前:企業などからの課題提起と説明 参加者数 数学・数理科学:21、 諸科学:10、 産業界:9、 その他:1 当日の論点 1.ニコン株式会社:非線形識別器における有効な特徴量選択について 2.花王株式会社:タンパク質の3次元の構造同定の簡単なアルゴリズムについて 3.東和精機株式会社:全自動歪取機制御ソフトにおける計測アルゴリズムの改良 研究の現状と課題(既にできていること、できていないことの切り分け) 1.ニコン株式会社:非線形モデルにおいて、特徴を効率よく識別するためのアルゴリズムは多く提案されているが、業種に密接に結び付いた具体的なものはまだ確立していない状況であった。そのようなアルゴリズムの開発を目指した。2.花王株式会社:タンパク質の3次元の構造を2次元の情報から同定する簡単なアルゴリズムがなかった。 3.東和精機株式会社:熱処理後の歪を除去する装置において肝になる計測工程の歪量演算アルゴリズムは、数学的な手法の応用が不十分であり、改良の余地があった。 新たに明らかになった課題、今後解決すべきこと 1.ニコン株式会社:統計手法や放物型偏微分方程式を利用した新たな手法が提案され、ある範囲のデータで有効性が検証された。 2.花王株式会社:3次元構造を幾何学的な特徴から分類したうえでその同定をはかる1つの方法が提案された。タンパク質のより多くのデータで検証していくことが今後の課題である。 3.東和精機株式会社:シャフトの歪を取るために、見た目の形状だけではなく幾何学な性質にも着目することが重要であることが明らかになった。実機での今後の検証が課題である。 今後の展開・フォローアップ 1.ニコン株式会社:参加者による学術論文執筆、平成27年度から東京大学との共同研究開始 2.花王株式会社:東京大学大学数理科学研究科において議論を継続している。 3.東和精機株式会社:共同研究を継続している。 戻る