数学・数理科学と共に拓く豊かな未来 数学・数理科学と諸科学・産業の恊働による研究を促進するための「議論の場」を提供
項目 内容
研究集会等の名称 複雑現象の数理モデル -- 代謝・物質拡散現象の数理モデルとその可視化 --
該当する重点テーマ ビッグデータ、複雑な現象やシステム等の構造の解明
キーワード 生体モデル 、データ解析 、数理モデル
主催機関
  • 九州大学マス・フォア・インダストリ研究所
運営責任者
  • 栄 伸一郎
開催日時 2013/12/02 09:50 ~ 2013/12/04 17:00
開催場所 SGWホームページ:
http://sgw2013cmp.imi.kyushu-u.ac.jp/

九州大学キャンパス数理学研究教育棟
最終プログラム

12/02
10:00 - 12:30 全体会議:問題提供者による講演


・三浦 岳 (九州大学医学部),
テーマ:生体内のパターン形成問題に対する数理モデル
タイトル:肺の枝分れの三次元モデルと頭蓋骨縫合線のパターン形成の数理モデル


・羽田野 祐子 (筑波大学システム情報系),
テーマ:自然環境中での汚染物質の運命予測・移行挙動の解明
タイトル: 福島における原子力発電所事故を題材に
 大気や土壌中の汚染濃度の推移をどのように予測すればいいか


・ 岡部 誠 (電気通信大学情報理工学部),
テーマ:複雑現象の可視化
タイトル:トポロジーを考慮した画像のベクトル化

12:30 - 18:00 テーマ別にスタディグループ
12/03
10:00 - 18:00 テーマ別にスタディグループ
12/04
10:00 - 14:30 テーマ別にスタディグループ
15:00 - 17:00 全体会議:各テーマの成果発表会と総括

参加者(総数、内訳) 38名(院生13名, ポスドク 5名, 教職員等 20名)
当日の論点

医学, 工学, CG の各分野においてモデル化と可視化をキーワードとして, 問題背景や未解決問題を互いに提供し合うことにより相互理解と解決を目指した.

研究の現状と課題(既にできていること、できていないことの切り分け)

技術の進歩により測定精度や方法が大きく変わってきているが, データの解析には古い理論をそのまま用いていることが多々あり, 実際の現象と解析結果が大きくずれるケースが増えている.

新たに明らかになった課題、今後解決すべきこと

実際の現象と解析結果のずれに関して, 医学や工学の面においては実際に実験できる範囲が技術的理由等により様々な制約を受けており, 理論とは条件などでうまくマッチしないことが多々あることも原因の一つであることが分かった.そうした問題に対処するためには最新の理論を用いた数理モデル作りが急務である.

今後の展開・フォローアップ

当スタディグループ期間内で, ある程度の解決を見たテーマもあった.当面はそのテーマに関してどれくらい改善されるかという点を注視しつつ共同研究を進めてもらう予定である.