数学・数理科学と共に拓く豊かな未来 数学・数理科学と諸科学・産業の恊働による研究を促進するための「議論の場」を提供
項目 内容
研究集会等の名称 数理・生命科学WG
該当する重点テーマ ビッグデータ、複雑な現象やシステム等の構造の解明 、計測・予測・可視化の数理 、疎構造データからの大域構造の推論 、過去の経験的事実、人間の行動等の定式化 、最適化と制御の数理
キーワード 数理科学 、生命科学
主催機関
  • 統計数理研究所
運営責任者
  • 藤澤 洋徳
  • 藤澤 洋徳
開催日時 2014/03/26 10:00 ~ 2014/03/26 18:00
開催場所 統計数理研究所
最終プログラム

 

10:00-10:20 数学協働プログラムの紹介
10:20-10:30 本WGの趣旨説明
10:30-12:00 自己紹介を兼ねた研究紹介
13:00-15:30 自己紹介を兼ねた研究紹介
15:30-18:00 ディスカッション

 

参加者(総数、内訳) 13名(構成メンバー10名.オブザーバー3名)
当日の論点

 

最初に,全員が自己紹介を兼ねて研究紹介をした.それぞれがどういうバックグラウンドを持っているかをお互いに認識することが重要であると考えた.それぞれをお互いに知ることで議論が円滑化することを目指した.

次に,事前にメールで議論した内容に基づいて,議論を行った.特に次を論点とした:
(1)生命の数理的研究のこれまでを分析
 ・成功例やその理由
 ・困難であった例やその理由
(2)今後の発展が期待できる課題

 

研究の現状と課題(既にできていること、できていないことの切り分け)

 

最初の会合までに,それぞれのバックグラウンドを基にして,メールで,様々な成功例や困難な例を挙げて頂いていた.当日はそれに基づいて議論を行った.それによって,数理科学と生命科学の協働には,どういうことが重要であるかが,ある程度は見えてきた.特に,今回の会合では,次の点は重要であると考えられた:
実験生物学と数理科学のパイプ役をできる研究者が日本には少ない.深い議論によって実験生物学で使われている暗黙知をうまく共有でき,生物学の複雑さと数学の単純さをどう繋ぐかがポイントになる.そして,そういう所でダイレクトに使える数学(応用数学)が日本は弱いように感じる.

 

新たに明らかになった課題、今後解決すべきこと

 

当日の会合までにメールで事前準備の議論をしていたが,当日は思いのほか議論が白熱し,時間が全く不足していた.まずは共通の認識が見えてきたというところである.同時に,多くの研究者が集まったのにもかかわらず,第一回目の会合からある程度は共通認識があるということは,それが大きな課題であるということでもある.もちろん,今後に,まだまだ様々な課題が明らかになっていくであろう.次回の会合ではより効率的に議論が行えるような準備が必要であると感じた.

 

今後の展開・フォローアップ

 

次回の会合までに,また,メールで議論することとなった.次回の会合である程度のまとめを行おうことになっている.さらに,本WGでの議論だけでなく,それをたたき台にして,ワークショップなどを開くことも検討された.