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野生動物や森林の保護とともに天然資源の有効・適切な利用も考えなければなりません。
統計数理は、フィールドにおける調査・実験に基づいて動物の生息数を推定する新しい方法の研究や、生態系が作り出す空間パターンの研究などを通じて、資源の調査・保護にも寄与しています。
鯨類資源の保護と管理を目指してフィードバック型の管理方式が開発され、現在この方式の運用に向けて各資源への適用条件のための試験が続けられています。また、さらに情報を得るために、毎年南極海においてモニタリング調査が行われています。
現在では、年齢や成熟状態などの個体の生物学的情報の収集解析に加えて、遺伝形質を用いて南極海に回遊してくる繁殖集団を同定する研究や汚染物質の蓄積状況などの環境情報についても収集・解析がすすめられています。
動物の縄張りは争いを最小限にとどめ、生態系を安定に維持する効果があります。
生息地が縄張りによってどのように分割されるかを調査し、統計モデルで分析することによって、生息地の有効な利用形態などが定量的に明らかにされつつあります。
野生生物がどれだけ生息しているかを推定することは、動物の保護・管理などのために大切なことです。
動物の足跡に統計的な見方を適用して生息数を推定することが可能になり、ノウサギ、キツネなどに応用されています。
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