2017年度統計数理研究所夏期大学院を開催しました

統計思考院公募型人材育成事業として、2017年8月1日から10日間連続で感染症数理モデル短期コース(正式「入門:感染症数理モデルによる流行データ分析と問題解決」)を開催しました。今年は第4回目で、英語化して2回目でした。受講者総数は77人、うち外国人が32人、日本人が45人でした。講師とチュータが32人、うち11人が外国人特別講師であり、境界領域教育の高い質を確保しつつ、国際色豊かなコースで運営することができました。
これまでに、数理モデルの定式化から統計学的推定や予測の実装までを体系的に学ぶ機会は海外に限定されてきました。統計学、数理科学、情報学、医学、獣医学はもちろんのこと、多様な背景の入門者に実践的研究の基礎を体得してもらいました。グループ発表が盛り上がり、約5~7人構成の国際的なグループワークを通じて、異なる学問的背景を持つメンバーがエボラ出血熱やジカ熱などの流行動態を捉えるモデル研究に取り組みました。研究志望者も生み出されつつあり、今後も改善を加えつつ継続したいと思います。

【オーガナイザー】
西浦博 (北海道大学大学院医学研究院)

 

当日の様子

2017-01

講義の様子