数学・数理科学5研究拠点合同市民講演会「数学・数理科学の未来!?」を開催

 2023年11月18日(土)に数学・数理科学5研究拠点合同市民講演会「数学・数理科学の未来!?」をハイブリッドで開催しました。南和宏副所長の司会のもと、本研究所の椿広計所長が開会挨拶を行い、続いて文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課の柳澤好治課長からのビデオメッセージを公開しました。

 最初の講演は「拡散現象の不思議」と題し、明治大学先端数理科学インスティテュートの俣野博研究特別教授よりアラン・チューリングのアイデアやその歴史的意義についてお話をいただきました。次に「秘密計算と数学」と題し、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所の縫田光司教授より秘密計算についての紹介や、その技術への数学の活用についてご講演いただきました。休憩を挟み、京都大学数理解析研究所の牧野和久教授より「楽して計算するにはー計算を科学するー」と題し高速アルゴリズム設計の意義や重要性などについてご講演いただき、大阪公立大学数学研究所古澤昌秋特任教授からは「先のことはわからない?!」と題しご自身の研究生活や数学の未来についてお話いただきました。最後に本研究所の鎌谷研吾教授より「ベイズ計算・対称性と非対称性」と題しベイズ統計学についての説明とその対称性・非対称性の最新動向についてご講演いただきました。各講演の最後には会場とオンラインから質問が寄せられ、活発な質疑応答が交わされました。

 最後に次年度の幹事機関である明治大学先端数理科学インスティテュートの西森拓所長より閉会のご挨拶をいただき、盛況のうち終了しました。

 本講演会は京都大学数理解析研究所、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所、明治大学先端数理科学インスティテュート、大阪公立大学数学研究所、統計数理研究所の数学・数理科学の5研究機関が主催となり2015年から毎年開催しています。今年度は本研究所が幹事を務め、オンライン424名、会場30名と、合わせて454名の多くの方にご参加いただき、数学・数理科学の最先端の研究の一端に触れていただきました。

(広報室)

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司会の南和宏副所長、広報室長

      

椿所長

     

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文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課
柳澤好治課長からのビデオメッセージ

    

俣野博研究特別教授
(明治大学先端数理科学インスティテュート)

 

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縫田光司教授
(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)

    

牧野和久教授
(京都大学数理解析研究所)

     

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古澤昌秋特任教授
(大阪公立大学数学研究所)

      

鎌谷研吾教授

      

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西森拓所長
(明治大学先端数理科学インスティテュート)

     

会場の様子