医療健康データ科学研究センターの概要

医療健康データ科学研究センターの概要

1990 年代以降の科学的根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine)の振興を受けて、現代の医学・健康科学研究において、データサイエンスの果たす役割は極めて重要なものとなりました。アカデミアで行われる臨床研究には、既に高度な統計解析手法を用いたデータ解析が必須のものとなっており、国際医学ジャーナルの多くで統計専門家によるレビューが行われることも一般的なものとなっています。加えて、近年の高度な統計理論の発展や、人工知能・機械学習・ビッグデータなどの新しい科学技術の飛躍的な進歩が起こすイノベーションにも大きな期待が持たれています。
医療健康データ科学研究センターは、統計数理研究所が過去に蓄積してきた、統計数理研究・人材育成事業の基盤と国内外に拡がる研究ネットワークをもとに、医学・健康科学領域における先進的なデータサイエンスの研究・教育を推進することを目的として、平成30年4月に設立されました。大学共同利用の精神に基づき、産・学・官に開かれたさらなる研究ネットワークの構築をめざし、多くの方々に価値のあるマテリアルと研究成果を提供できるよう、事業に取り組んで参ります。