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公募型人材育成事業

平成31年度活動紹介

31-思考院-7001 『入門:感染症数理モデルによる流行データ分析と問題解決』

※詳細は2019年度統計数理研究所夏期大学院のページをご覧ください。

31-思考院-7002 『統計サマーセミナー2019』

統計学を専攻する全国の若手による研究交流ワークショップ

統計数理研究所公募型人材育成事業採択課題の「統計サマーセミナー 2019」は2019年8月5日から8月8日まで、国民宿舎ひびきで開催されました。

本セミナーの目的は、若手に研究発表の機会を与え、将来統計学の発展を担う学生・研究者、あるいは実社会で企業人として統計学を使いこなせるような人材を育成することです。多くの学生・研究者が、何らかの個別科学の学部学科等に所属し統計学周りの研究をしている現在の環境において、研究早期の段階から色々な分野での統計の使われ方に触れ、自身の研究テーマに絞られがちな視野を大きく広げることが本セミナーの大きな狙いです。また本セミナーは、合宿形式で行ったため、講演以外の時間でも心おきなく討論が可能という利点があります。実際にセッション終了後も、毎晩遅くまで積極的な議論が繰り広げられ、各自が疑問点を述べ、様々な主張をし、各分野間で活発な交流がされていました。

また、広島大学 栁原氏、電気通信大学 川野氏による招待講演を設け、特に学会講演では聴く機会が少ないこれまでの研究者生活の過程なども聴けました。総じて、すべての参加者にとって、実質的に得るところが大きいセミナーとなりました。

31-思考院-7003 『ネットワーク科学セミナー』

ネットワーク科学を研究キーワードにもつ若手によるワークショップ

令和元年8月28日から8月30日の3日間、統計数理研究所内セミナー室1、2において、公募型人材育成事業の助成によりネットワーク科学セミナー2019を開催いたしました。多岐に亘る学問分野で「ネットワーク科学」をキーワードに研究を行っている若手研究者を対象に、分野の垣根を越えて議論することで相互理解を深めること、分野横断的な情報共有の場を提供することを目的として、昨年度、一昨年度に引き続き研究会を企画しました。

ネットワーク科学に関するトピック講演4件のほか、「数学、生物、社会、経済」の関連分野の特別講演4件のご講演を頂き、分野の垣根を超えた活発な議論が行われました。今年度から取り入れた大学院生セッション4件も建設的な議論が行われました。当分野と関連分野の大学院生・若手研究者の交流を深める貴重な機会となりました。

12件の全体講演と23件のポスター講演で構成された本研究会は、60名の参加者がありました。研究会は盛況のうちに会を終えました。貴研究所のご支援に感謝申し上げます。

31-思考院-7004 『初中等から大学等高等教育・EBPMに資する社会人教育を繋ぐデータサイエンス教育の体系化に関する研究ワークショップ』

統計教育・統計研修に関係する教員、研究者、行政職員、企業実務家等によるワークショップ

本研究課題では、初中等から大学等高等教育・EBPMに資する社会人教育を繋ぐデータサイエンス教育の体系化に関する研究推進を目的に、日本統計学会統計教育方法論ワークショップと連携して、「AI 時代の統計・データサイエンス教育の体系化~初中等から大学・社会人教育への展開~」をテーマとしたワークショップを2020年2月28日・29日の両日に統計数理研究所を会場に開催することととした。ワークショップは、国際統計教育協会でインフォーマルインファレンス教育法の開発で活躍するドイツのペデルボン大学ダニエル・フリッシュメア先生の特別講演2件を含め、女性統計家・データサイエンティスト育成の特別セッション、 PISA2021 数学リテラシーのデータ活用に向けた新フレームワークと評価方式(CBA)等、適時性の高い26件の講演で構成された。残念ながら、新型コロナウィルス対策によって、集会はワークショップWEBサイトおよび予稿集の誌上発表となったが、来日されたダニエル・フリッシュメア先生の講演に対しては動画収録を行い公開の準備をしている。

31-思考院-7005 『第14回Biostatisticsネットワーク』

医学統計学を専攻する大学院生の研究交流のためのワークショップ

2019年8月30日、31日に久留米大学医学部において、統計思考院の公募型人材育成事業の一環として「第14回Biostatisticsネットワーク」を開催した。本行事は、医療統計学を専攻する国内の大学院生の研究交流を目的として毎年行われており、今年は久留米大学、大阪大学、大阪市立大学、北里大学、京都大学、静岡大学、東京大学、東京理科大学の8大学から教員と学生を合わせ99名の参加があり盛会となった。本会の大きな特徴は、準備や運営も各参加大学からの学生委員が主体となって行い、その過程でも交流が深められるという点にある。今回は4つのセッションにおいて各大学の学生から、欠測データ解析、デザインなどの医療統計方法論に関する問題、具体的なデータ解析など多彩な内容の研究発表があり活発な討論がなされた。また、2日目の最後には、久留米大学名誉教授の柳川堯先生によるp値に関する招待講演があり、ASA声明でもとりあげられたp値に関するさまざまな誤用・誤解について参加学生のみならず教員にもいい刺激となった。