臨床予測モデルの構築と評価:TRIPODガイドラインによる統計解析の方法

概要

臨床研究・疫学研究において、診断法・予測モデルの開発は、一つの大きな研究の柱となっています。治療法の開発・評価と同様に、その研究デザインや統計解析の方法も、それらの研究から得られるエビデンスの科学的妥当性を保証する上で、重要なものとなっています。2015年、この臨床予測モデルの開発研究に関するガイドラインとして、TRIPOD(Transparent Reporting of a multivariable prediction model for Individual Prognosis Or Diagnosis)声明が公表され、大きな話題を呼びました。これを受け、臨床研究のプラクティスにおいても、判別指標におけるオプティミスム(optimism)の補正や、較正(calibration)など、アドバンスドな方法が、国際ジャーナルの査読でも求められるようになっています。 本講座では、これらの方法を踏まえた上で、正しく臨床研究のエビデンスを読み解くために、TRIPOD声明の解説を行います。併せて、臨床予測モデルの構築と評価に関する統計手法について、平易な解説を行うとともに、統計解析ソフトウェアRを用いた解析方法の簡単な紹介を行います。

開催要項

日 時 2019年12月8日(日) 10:00-12:10
会 場 新潟大学医学部 有壬記念館
〒951-10 新潟県新潟市中央区旭町通1番町757
交通アクセス (PDF)
講 師 野間久史 准教授(統計数理研究所)
共 催 日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会
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