2014年 3月17日〜3月19日
統計数理研究所
東京都立川市(最寄り駅・多摩モノレール高松)
17日 会議室1(2F):やや狭いです
18日 セミナー室1(3F)
19日 セミナー室1&2(3F):変更しました (前日の部屋にセミナー室2を繋げて使います)
【昨年までの研究会の記録】
2012年度
「神経科学と統計科学の対話3」 2013年@統計数理研究所
2011年度
「神経科学と統計科学の対話2」 2011年@統計数理研究所
2010年度
「神経科学と統計科学の対話」 2010年@統計数理研究所
参考
「非線形科学と統計科学の対話」 2007年@統計数理研究所
13:00-13:10 伊庭 幸人(統数研)オープニング
13:10-14:40 特別講演1
Jiancang Zhuang(統数研)(in English)
Statistical inference and simulations for temporal point processes
15:00-15:50 末谷 大道(鹿児島大)
ランダム神経回路による時系列パターンの記憶・生成と汎化能力の獲得について
15:50-16:40 寺島 裕貴(東大)
自然刺激統計性と感覚野:計算論的領野比較の一例として
16:40-17:30 小山 慎介(統数研)
変動発火レートが運ぶ情報量:理論と応用
10:00-10:50 早川 隆(京大)
熱力学的不等式から導かれる情報量最大化学習則の生物学的実装
10:50-11:40 五十嵐 康彦(東大)
一次視覚野ネットワークモデルを用いた高次発火相関へのアプローチ
11:40-12:30 中江 健(京大)
分からないことを発見する -意識研究への応用-
12:30-14:00 昼食 (90分)
14:00-15:30 特別講演2
林 隆介(産総研)
ディープ・ニューラルネットワークを利用した視覚神経信号の復号化とその応用
15:30-15:50 休憩 (20分)
15:50-16:40 三浦 佳二(東北大)
非定常な神経活動からのノイズ相関の推定
16:40-17:30 島崎 秀昭(理研)
高次相関を伴う神経回路網活動:局所回路の計算原理を求めて
18:00- 懇親会
10:30-12:00
牧野 貴樹(東大)
強化学習をベイズで理解する
12:00-13:00 昼食(60分)
13:00-15:45 [休憩は適宜取ります]
福水 健次(統数研)
カーネル法によるノンパラメトリックなベイズ推論
神経科学・脳科学への統計科学の応用は近年ますます重要なテーマとなっている. 「流行」としての脳研究がゲノムブームに取って替わられた感がある一方で, 多電極や光学的手法によるマルチニューロ測定の技術は成熟し,多量の実験データが 生成されつつある.また,脳の情報をデコードして読み取り,機械やロボットを制御する 脳・計算機インターフェース(BCI)の流行は,ともすれば順問題のシミュレーションや 数理的解析に偏しがちであった脳理論の研究者に,データ解析・統計的逆問題という 視点の重要性をあらためて意識させる効果があった.
脳科学の側面から,今後重要となる可能性のあるテーマとしては,
これに対し,統計的モデリングの側からは
本研究会では,こうしたテーマに興味のある研究者が集まって交流し, あらたな分野の展望をひらくことを目的とする.
統計科学の役割は,脳科学からの既存の要求に応えること,あるいは, 便利なソフトウェアや部分的な数理を提供することだけではないと考えたい. 統計的手法論のそれぞれに,思想や得意分野があり,それらが神経科学の側の 思想や内容と共鳴して互いに変わっていく,という関係が望ましい. そうした方向をめざす一歩となる研究会にしたいと考えている.