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公募型人材育成事業

2025年度活動紹介

2025-思考院-7001 『生態学における理論・統計・シミュレーションの活用法と実践』

生態学で求められる統計数理のスキルレベルは高いにもかかわらず、必要な基本知識を習得することのハードルは未だに高い。その大きな要因は、多くの大学において十分なトレーニングや演習の機会が設定されていないことにある。本ワークショップは、ボトムアップ型で大学院生に対し、生態学の基礎となる考え方を短期間で習得することを目指し、2025年9月3-5日、京都大学農学部において、37名の大学院生と講師で開催された。生態学で用いられる3種類のモデル、統計モデル・理論モデル・シミュレーションモデルを使いこなすことができることを目標に置き、統計フリーソフトウェアのRを用いたハンズオン形式で実践的なトレーニングを行った。

2025-思考院-7003 『生物多様性と群集動態:定量化の数理と統計的推定法』

生物多様性の消失や減少がある。「消失や減少」を論じるには生物多様性を数値で定量化する必要がある。生物多様性評価の問題は90年代から議論されているが、例えば構成種と個体数に対し、それらが完全な状態で与えられたと仮定したもとでの数理と、限られたデータからの統計的推定法がある。生物多様性を志す若手研究者は、野外調査や対象種に関する知識・考察力に加え、定量化についても知識とスキルが必要である。 そこで本ワークショップでは、大学院生を主な対象に、 1. 生物多様性の定量化に関する数理と統計的推定法について、初学者向き解説で学ぶ。 2. 定量化を含む生物多様性研究を実践している研究者から話題提供してもらい、先端研究における定量化法を見ながら議論する。 3. 自身の研究成果または途上研究を発表し、意見を交わす。 という構成で、定量的な生物多様性研究を実践できる下地を養うことを目標とした。 さらに、会場である菅平周辺の森林観察タワーや草原を訪れ、そこで研究を実践している人の話を現地で聞き、現実の森林や草原の生物多様性を直視する中でその定量化の統計数理について議論した。

2025-思考院-7004 『データ同化夏の学校』

※詳細は2025年度統計数理研究所夏期大学院のページをご覧ください。

2025-思考院-7005 『統計サマーセミナー』

本ワークショップは、「統計サマーセミナー2025」という名称で2025年8月4日から8月6日の日程で香川県仲多度郡琴平町のことひら温泉 琴参閣で開催された。本セミナーの目的は、研究発表の場を通じて将来の統計科学の発展を担う学生・研究者、あるいは実社会で企業人として統計科学を使いこなせるような人材を育成することにある。 本ワークショップでは、81名の研究者・学生、社会人が対面で参加した。これにより、視野を広げるための十分多様な研究紹介が可能となり、活発な議論・討論をすることもできた。特に、参加者が若手に絞られていることで、普段は萎縮してしまうような学生や若手研究者でも遠慮なく質問・討論が行うことができた。また 2 回の招待講演を設け、一般的な統計科学の研究集会では(おそらく)馴染みの薄い政治学分野での統計学の使われ方や、近年研究が広まりつつある最適輸送に関する統計学について講演者に紹介していただいた。

2025-思考院-7006 『連続最適化および関連分野に関する夏季学校』

2025 年 8 月 28 日から 30 日にかけて, 統計思考院公募型人材育成事業として, 連続最適化および関連分野に関する夏季学校が開催されました. 本夏季学校は, 連続最適化とその関連分野における基本的な事項から最先端の動向までを整理・理解し, 学生を含む若手研究者の基礎力の養成および新たな研究テーマの発見を目的として 2021 年から開催しているもので, 今年度で 5 回目の開催となります. 今年度は講師として筑波大学の秋本洋平先生と京都大学の山下信雄先生をお招きして, それぞれ連続最適化のための進化戦略の数理, 双対問題の基礎と活用と題した講義と演習をしていただきました. また, 現地会場での演習やポスターセッションでは参加者同士の議論が盛んに行なわれました. 参加者数は現地と遠隔を合わせて 154 名 (前年度は 78 名), ポスター発表件数は 17 件 (前年度は 9 件) と多くの方にご参加いただきました. 参加者数増加の要因は明らかではありませんが, 連続最適化における微分情報を用いない確率的なアルゴリズムや双対理論とその応用に注目が集まっているのかもしれません.