計 算 資 源

大規模統計データ解析のために、平成16年1月から統計科学スーパーコンピュータシステムを運用しています。本システムは SGI Altix3700 Super Cluster並列計算機システム (Itanium2プロセッサ256個、主記憶約2TB)、NEC SX-6 ベクトル計算機システム (ベクトルプロセッサ12個、主記憶128GB)、日立SR11000並列計算機サブシステム (POWER4+プロセッサ64個、主記憶128GB) を中心として構成されます。また、平成18年1月に計算統計学支援システムを更新しました。本システムはHP XC4000 Clusterシステム(計算ノード Opteronプロセッサ256個、主記憶32GB)及び大型表示システムMulti Opt Viewを中心として構成されています。
 所内情報網として、1000Base-SXを幹線とし、100Base-TXを支線に持つイーサネットを平成10年12月に敷設しました。研究室に配置されたワークステーション、パーソナルコンピュータ、統計科学スーパーコンピュータシステム、計算統計学支援システム、ブートストラップシステム、高精度高速グラフィックシステム等が接続されています。この所内情報網を利用した分散処理が可能であり、計算資源、統計データの有効利用が行われています。また研究所に配置されたワークステーション、パーソナルコンピュータを用いて統計科学スーパーコンピュータシステム、計算統計学支援システム上で動作するプログラムの開発が行われています。国内外の研究者との共同研究を活発にするため及び電子メールの交換等のためにSINETによってインターネットと接続されています。通信速度は平成11年度途中に1.5Mbpsになり、平成14年7月からは100Mbpsになっています。平成15年10月からはスーパーSINETにされ、バンド幅としては2.4Gbpsとなっており、一部のマシンでは1Gbpsの通信が可能となっています。公衆回線からもターミナルサーバーを通して利用可能です。なお、アンチウイルスソフトやネットワーク監視システムを全所的に導入するなど、強力なネットワークセキュリティ対策を実施しています。
(以上、平成19年度統計数理研究所要覧「設備」より抜粋)