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公募する研究種別
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@共同利用登録公募 |
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統計数理に関する研究を行う目的で氏名等を登録し、以下のような便宜の提供を受けることができます。 |
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(1)施設等の利用 |
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図書・複写機等の利用、計算機の利用ができます。利用については、研究所の諸規則を厳守し、利用する施設等の管理責任者の指示に従ってください。 |
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(2)計算資源の利用 |
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研究所の計算資源が利用できます。ただし、利用可能な計算資源は申請内容を検討して変更することがあります。 |
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(3)助言 |
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研究所の研究教育職員から研究のための助言を受けることができます。その場合は、あらかじめ、その研究教育職員とアポイントメントをお取りください。なお、助言者を確定できない場合は、総務課研究協力係にお問い合わせください。 |
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A共同利用研究公募 |
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統計数理に関する研究を行う目的で、共同利用研究を公募します。 |
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(1)参加予定者 |
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共同利用研究の参加者は1名以上(代表者を含む)とし、研究所外の参加者(以下「共同研究員」という。)のみで組織された研究であっても、差し支えありません。参加者は自動的に利用登録者になります。ただし、20名以上の参加者があり、研究集会が中心となる場合は、共同研究集会への申請をご考慮ください。 |
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(2)所用経費 |
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所用経費として、研究費および旅費が申請できます。(一般研究1を除きます。) |
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研究費として、研究目的のために使用する消耗品や会議費のためなどのための「基礎研究費」(金額は審査時に一定額を配分します)、「書籍費」(原則として研究所図書室に保管されます)、「雑費」を申請できます。
共同研究員旅費は、共同研究員が研究所に来所するための費用として充てることを原則とします。
また、統計数理研究所共同研究リポート(以下、「共同研究リポート」)発行の申請を行うことができます。 |
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(3)予算執行責任者 |
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共同利用研究に係る予算の執行、各機関からの参加者、研究所内への研究連絡等を担当するために研究所の研究教育職員が予算執行責任者になります。参加予定者に研究所の研究教育職員が含まれている場合は、1名を予算執行責任者として指名してください。研究所の研究教育職員を参加者として含まない共同利用研究の場合は、共同利用委員会で指名した研究所の研究教育職員が予算執行責任者となります。研究所の研究教育職員を研究代表者とする共同利用研究においては、代表者が予算執行責任者を兼ねることができます。
なお、重点型研究については、コーディネーターが予算執行責任者となります。 |
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共同利用研究公募は、一般研究1、一般研究2、萌芽・若手型研究、重点型研究の4種別に分けて公募します。 |
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1.一般研究1 |
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研究所の共同利用の一環として行われた研究であることを公式に記録することを目的としています。経費の申請をすることはできませんが、共同研究リポートの発行の申請を行うことはできます。 |
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2.一般研究2 |
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統計数理に関する一般的な共同利用研究を行うものです。経費の申請及び共同研究リポートの発行の申請を行うことができます。 |
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3.萌芽・若手型研究 |
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萌芽的な研究及び若手研究者による研究を優先的に推進することを目的としています。応募に際し、萌芽的な研究であることが認められるか、または研究代表者が若手(37歳以下)である場合、優先的に採択されます。経費の申請及び共同研究リポートの発行の申請を行うことができます。なお、萌芽・若手型研究で採択されなかった申請は、自動的に一般研究2としてもう一度審査されます。 |
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4.重点型研究 |
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共同利用委員会で決定された重点テーマに関する共同利用研究を募集するもので、以下のような特徴があります。
・重点テーマごとにコーディネーターを置きます。コーディネーターは研究所の研究教育職員から共同利用委員会が決定します。
・参加の各共同利用研究がコーディネーターを中心にして重点テーマを多角的に研究します。そのために、重点テーマごとに年1回以上の共通公開研究集会を行います。
・予算の決定、使用などはコーディネーターが参加の各研究代表者と相談しながら、柔軟に行うことができます。
・重点テーマは希望により、1年間の延長が可能です。 |
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平成19年度は以下の重点テーマに関する共同利用研究を募集します。 |
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★重点テーマ1:統計メタウェアの開発 |
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★重点テーマ2:統計科学における乱数 |
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★重点テーマ3:確率解析と統計的推測 |
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重点テーマ1 |
統計メタウェアの開発 |
コーディネーター |
石黒真木夫(統計数理研究所モデリング研究系・教授)
田村 義保(統計数理研究所データ科学研究系・教授) |
ねらい |
統計科学の研究の成果物としてはソフトウェア、ハードウェアなどがあります。しかしながら、統計的データ解析を行う場合には、モデルを考え、そのためのアルゴリズム、数値手法を考えた後、実現手段としてソフトウェア、ハードウェアを開発するという手順を踏みます。モデル、アルゴリズム作成までの茫然とした知的情報処理をモデリングと呼び、モデリングに関わるモノゴトをメタウェアと呼ぶことを提唱します。このメタウェアについて研究を公募します。キーワードを読んでいただければ、メタウェアのイメージが深化するものと思います。 |
キーワード |
モデリング、「ソフトウェアではない」、機械学習、ブログ、「人間の頭脳 = wetware > metaware > software = プログラムやその作成技術などの総称」 |
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重点テーマ2 |
統計科学における乱数 |
コーディネーター |
田村 義保(統計数理研究所データ科学研究系・教授) |
ねらい |
統計科学の研究で乱数が重要であることは言うまでもないことです。乱数の検定方法については、NISTが提案する方法がよく使われていますが、不十分であります。また、並列計算機用の乱数発生方法についても安心して使えるものがありません。また、暗号のための乱数についても統計科学の研究者から提唱することがあるものと思われます。本研究では、乱数の並列発生法、乱数の検定法、暗号のための乱数発生法を中心とした乱数に関する研究の促進を図ります。また、超大量の乱数を必要とするような計算統計学の諸手法についても研究テーマに含めたいと思います。 |
キーワード |
並列発生、検定、暗号、無作為抽出、物理乱数、超大量乱数 |
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重点テーマ3 |
確率解析と統計的推測 |
コーディネーター |
西山 陽一(統計数理研究所数理・推論研究系・助手) |
ねらい |
近年、複雑なランダム現象の統計的推測のために確率解析の手法を用いることが盛んになってきています。統計学に必要となる数理的方法の進化・深化に基づき、確率過程の統計的推測の新しい理論とその応用の研究を行います。 |
キーワード |
複雑なモデル、確率過程、推測・決定理論 |
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経費の申請及び共同研究リポートの発行の申請を行うことができます。
なお、重点型研究として採択されなかった申請は、自動的に一般研究2としてもう一度審査されます。 |
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B共同研究集会公募 |
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統計数理の研究及び関連領域との交流を活性化させることを目的として、研究集会を開催するための申請を行うことができます。経費の申請及び共同研究リポートの発行を行うことができます。 |
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(1)参加予定者 |
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特に人数制限はありません。ただし、20名以上の参加者が予定されている場合、優先的に採択されます。 |
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※申請が採択された場合、共同研究集会の参加者は利用登録者になりません。ただし、複写機の利用は可能です。 |
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(2)開催 |
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公開とします。 |
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(3)日程の周知 |
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すべての採択された共同研究集会の開催日程を周知するために、研究所のホームページ等を活用した広報活動を、当該年度の初めから開始できます。申請時に、その日程、参加者の人数、講演予定者について記載してください。なお、申請時に詳細なプログラムが決まっていない場合はおおよその予定で構いません。 |
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(4)共同研究リポート |
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共同研究リポートを可能な限り発行し、希望者に広く配布できるようにしてください。共同研究リポートの発行の予定がない場合は、発言要旨集を用意し、2部を総務課研究協力係に提出してください。また、本研究所の図書室にも1部提出してください。 |
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(5)実施場所 |
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原則として研究所とします。研究所外で共同研究集会を実施する場合は、その理由を詳細に記載した用紙(様式自由、A4判用紙)を申請書に添付してください。 |
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(6)所用経費 |
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研究費は共同研究集会実施のための消耗品、会場費及び開催を補助する者を雇用する費用、共同研究員旅費は共同研究員が共同研究集会実施場所に出張する費用として充てることを原則とします。 |
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(7)予算執行責任者 |
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※共同利用研究公募と同じ |