概要

計 算 資 源

 統計数理研究所のスーパーコンピュータ環境は、平成26年度から、データ同化スーパーコンピュータシステム(愛称「A」)、統計科学スーパーコンピュータシステム(愛称「I」)、 共用クラウド計算システム(愛称「C」)の3台体制となりました。 システムの愛称を並べたAICは、赤池弘次元所長提案の情報量規準AIC を想起させます。
 データ同化スーパーコンピュータシステム「A」は SGI UV 2000(10コアのXeon E5-4650v2を256個、メモリー64TB)2台からなる世界最大の共有メモリー型スーパーコンピュータシステムです。 このシステムの半分は、「京」を中核とした日本の革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)事業に参加しています。
 統計科学スーパーコンピュータシステム「I」はSGI ICE X 536ノードで構成され、12コアCPU Intel Xeon E5-2697v2を2個搭載した主記憶128GBのノード272台、主記憶256GBのノード128台と、 12コアCPU Intel Xeon E5-2680v3を2個搭載した主記憶256GBのノード136台からなっています。 また、高速物理乱数発生ボードが利用でき、解析結果を可視化表示するために設置されたプロジェクタと200インチスクリーンは4K 3D表示に対応します。
 共用クラウド計算システム「C」はDell PowerEdgeR620(10コアのXeon E5-2680v2を2個、メモリー256GB)64台からなるシステムです。 クラウド基盤のApacheCloudStackの上に仮想的にサーバー環境などを構築しているほか、特定の分散メモリー型統計計算環境を提供しています。
 所内情報ネットワークとして、10GBASE-SRを幹線とし、1000BASE-Tを支線に持つイーサネット網を敷設しており、パーソナルコンピュータ、スーパーコンピュータシステム等が接続されています。 そしてSINET5によって通信速度40Gbpsでインターネットと接続されています。 なお、アンチウイルスソフトやネットワーク侵入防止システムを全所的に導入するなど、強力なネットワークセキュリティ対策を実施しています。
(以上、2016年度統計数理研究所要覧「計算資源の提供」より抜粋)

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