計算機の歴史:1981年 [前年] [次年]  [年別インデックス]

1981(昭和56)年


 コンピュータは電子計算機等運営委員会(委員は研究部の部長、室長、研究員のなかから所長が委嘱し、委員長には第4研究部長を充て構成する)によって管理運営が計られ、利用者は原則として所員に限られている。

 ディジタル型コンピュータの計算内容は統計解析、統計的シミュレーションが主で、昭和55年度中の使用件数は60,286件、稼働時間は4,135時間であった。プログラム言語はFORTRANが90%、APL,PL/I,BASIC、およびアッセンブラーが10%の割合で使用されている。

 ハイブリット型コンピュータの計算内容は、時系列データの作成、実時間シミュレーションが主である。プログラム言語は、この計算機のために特に開発されたアナログ計算機制御用語HASL、及びアッセンブラーである。

●計算機の構成

1.ディジタル型コンピュータはHITAC M180/8400である。

	・中央処理装置 I(4MB)
	・中央処理装置 II(262KB)
	・集団ディスク記憶装置(200MB 4パック、30MB 2パック)
	・ラインプリンター3台(1,500行/分)
	・カード読取機    3台(1,470枚/分)
	・カードさん孔機  2台(300枚/分)
	・XY・プロッター  2台
	・グラフィック・ディスプレー装置  1台
	・乱数発生機  1台
	・特殊入出力装置1式
	   (HITAC 10:コア16KW、ドラム32KW、フォートテープリーダ、
	     タイプライター、HITAC 8400との接続装置、アナログ量入力装置)
	・遠隔入出力制御装置1式
	   (YHP 2000MX:コア32KW、カートリッヂ・ディスク5MW、
	     ラインプリンター1台、カード・リーダー1台、入出力端末機3台)
	・TSS用端末機  8台
2.ハイブリット計算機は、日立全自動ハイブリッドコンピュータシステムS 300である。

	・ディジタル処理装置(HITAC 10:コア16KW)        1台
	・アナログ演算装置(積分器20台、AD変換器8台、DA変換器16台)1台
	・アナログ演算制御装置                            1台
	・データタイプライタ                              1台
	・テープ読取り器                                  1台
	・テープさん孔機                                  1台
	・カセット磁気テープデッキ                        2台
	・オペレーションターミナル                        1台
	(オシロスコープ、手動ポテンショメータ)
	・ペンレコーダ(6チャンネル)                    1台
	・X−Y、Tレコーダ(6チャンネル)              1台
	・ノイズジェネレータ                              4台
	・ディジタル方式ランダム雑音発生器                1台

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