統計数理研究所
機構間連携・文理融合プロジェクト
「言語における系統・変異・多様性と
その数理」シンポジウム
国立国語研究所・国立民族学博物館・統計数理研究所 主催
日時:2018年2月2日 (金) 10:30〜17:00
会場:TKP東京駅大手町カンファレンスセンター ホール22E [アクセスマップ]
(東京都千代田区大手町1-6-1 KDDI大手町ビル22階, 大手町駅直結)
オーガナイザー:前川喜久雄・浅原正幸・横山詔一 (国立国語研究所), 菊澤律子・山本泰則 (国立民族学博物館), 持橋大地 (統計数理研究所), 村脇有吾 (京都大学)
参加費無料です。当日のご参加も可能ですが, 事前にアンケートを実施しておりますので, ご興味のある方はよろしければこちらからご登録ください。
言語に関する研究は古くから言語学として行われてきており、 大学共同利用機関においても、国立国語研究所や国立民族学博物館などにおいて 日本語をはじめとする多様な言語の研究が進められております。 一方、近年では、統計モデルや機械学習に基礎を置いた自然言語処理の研究が 統計数理研究所や国立情報学研究所において活発に進められています。 しかし、これら二つの研究領域の知的交流は非常に限定されているのが現状です。 本プロジェクトでは、これら二つの領域の知見を積極的に融合させることによって、 言語を対象とした新しい科学研究の領域を開拓する可能性を検討・評価します。

特に本シンポジウムでは, 今後特に重要, かつ統計的手法が有効と考えられる 言語の多様性や変化に関わる問題に焦点を当てて議論していきます。これらは 言語学においては適切な手法の不足もあって統計的なモデリングが充分に進んで おらず, また工学としての自然言語処理においては看過されてきた問題です。 言語学や自然言語処理, および関連分野の皆様を交じえて議論することで, 今後, こうした問題の研究をタイアップして推進していきます。

プログラム
10:30〜10:40 ごあいさつ
前川喜久雄 (国立国語研究所)
10:40〜12:00 セッション I
10:40-11:20 「潜在表現に基づく言語構造の史的変化の分析」
村脇有吾 (京都大学 情報学研究科) [講演スライド]
11:20-12:00 「言語の統語構造の変化を追う:数理処理の応用に向けた基礎概念の整理」
菊澤律子 (国立民族学博物館 人類基礎理論研究部) [講演スライド]
13:20〜15:35 セッション II
13:20-14:00 「異体字選好の生態学的モデル」
横山詔一 (国立国語研究所 言語変化研究領域) [講演スライド]
14:15-14:55 「方言音声共通語化プロセスの確率モデル」
前川喜久雄 (国立国語研究所 音声言語研究領域) [講演スライド]
14:55-15:35 「Universal Dependencies プロジェクトと日本語チームの活動」
浅原正幸 (国立国語研究所 コーパス開発センター) [講演スライド]
15:45〜16:30 パネルセッション
「言語学と数理・統計・モデリング」
イントロダクション:
田窪行則 (国立国語研究所 所長) [スライド], 持橋大地 (統計数理研究所) [スライド]
登壇者:
前川喜久雄・浅原正幸・横山詔一 (国立国語研究所), 菊澤律子・山本泰則 (国立民族学博物館), 持橋大地 (統計数理研究所), 村脇有吾 (京都大学)
16:30〜16:40 クロージング
持橋大地 (統計数理研究所・数理・推論研究系)