公募型人材育成事業

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平成28年度活動紹介

28-思考院-7002 『統計サマーセミナー2016』

統計学を専攻する全国の若手による研究交流ワークショップ

2016年8月8日から8月11日までの3日間、千葉県夷隅郡のサヤン・テラスホテル&リゾートにて統計数理研究所公募型人材育成事業採択課題の「統計サマーセミナー2016」が開催されました。参加者は59名でした。本セミナーの目的は、 学生や若手研究者に、研究発表・議論・交流の機会を提供することです。これにより、参加者が研究の質を向上させるだけでなく、広い視野が得られることを狙っています。セミナーは11のセッションとフリーディスカッションで構成されました。また、多様な視点からの助言・批判に触れることができるよう、セッション後の時間を利用した若手同士ならではの交流が促されるよう意識しました。さらに、久留米大学 服部聡教授、統計数理研究所 持橋大地准教授による2件の招待講演を設け、研究の初期段階からの推移や詳細な過程なども聴くことができました。このような内容が学会やシンポジウムで語られることは少なく、参加者にとって貴重な機会となったことと思います。

28-思考院-7003 『Biostatisticsネットワーク』

医学統計学を専攻する大学院生の研究交流のためのワークショップ

平成28年7月29日・30日に、キャンパスプラザ京都において、統計思考院の公募型人材育成事業の一環として「第11回Biostatisticsネットワーク」が行われました。本行事は、医療統計学を専攻する国内の大学院生の研究交流の場として毎年行われており、今回は、京都大学、久留米大学、東京理科大学、北里大学、静岡大学、大阪大学、総合研究大学院大学の7大学から教員と学生を合わせ50名の参加があり、盛会となりました。本会の大きな特徴は、準備・運営も各参加大学からの学生委員が主体となって行われ、その過程でも交流が深められるという点にあります。今回は、3つのセッションにおいて各大学の学生から、生存時間解析や欠測データ解析における諸問題、用量反応試験における多重比較や薬剤の市販後調査におけるシグナル検出の問題等、多彩な内容の研究発表があり、活発な討論がなされました。また、1日目には大阪大学の新谷先生から、海外でのご経験をもとに臨床研究を支える生物統計家に求められる素養についての招待講演があり、2日目には、久留米大学の植木先生から最新の動向も踏まえた大規模ゲノムデータの統計解析についての招待講演がありました。

28-思考院-7004
『初中等から大学等高等教育を繋ぐデータサイエンス教育の体系化に関する研究』

本研究の目的は、データサイエンス系人材;データサイエンティスト等、ビッグデータを利活用する学問分野と情報科学技術・統計数理科学分野の両分野に関する知識を持ち、将来、融合領域で能力を発揮できる人材を育成するため、初中等教育から高等教育に至る体系化の枠組みおよび職業教育への接続のあり方に関して調査・情報収集を国内外の統計教育推進組織と連携して行うことである。 そのため本年度は、全国統計教育研究協議会および関東甲信越静地区情報・統計教育研究協議会、埼玉県統計教育研究協議会と共催し、また、文部科学省、総務省、(一社)日本統計学会、(公社)日本数学教育学会、全国連合小学校長会、全日本中学校長会、全国高等学校長協会等の後援を得て、「オープンデータ・ビッグデータ社会に対応する生きる力の育成 ~学校におけるデータサイエンス教育の在り方を求めて~」を主題とした大会および公開授業をさいたま市で開催した(2016年10月14日、全国から約80名の教員および行政職員が参加)。更に、「オープンデータ利活用と地域創生に向けたデータサイエンス力・統計的問題解決力の育成」を主題とした理数系教員授業力向上研修会を宮崎市において、(一社)日本統計学会、日本統計学会統計教育委員会・統計教育分科会、統計教育大学間連携ネットワーク高大連携委員会等と共催し、文部科学省、総務省、宮崎県,宮崎県教育委員会の後援を得て開催した(2017年2月18日、宮崎県内を中心に約70名の教員および行政職員が参加)。 いずれにおいても、PPDACメソッド(課題解決型データサイエンス教育の世界共通の枠組み)を中心に、具体的なアクティブラーニングによる、課題設定力、統計思考による課題解決力、表現力・判断力育成のための教材や授業事例に関する情報交換が活発に行われた。 本活動は、平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞・普及啓発部門において「統計的データ解析活用力/思考力の普及啓発」の受賞に一部、寄与した。

28-思考院-7005 『ゲノム多様性データ解析ワークショップ』

ゲノム多様性データ解析のためのワークショップ

2016年12月5日から7日にかけて、北海道大学学術交流会館においてゲノム多様性解析ワークショップは開催されました。55名の方にご参加いただきました。 本ワークショップは近年の急速なゲノム解析技術の発展とゲノム多様性データの蓄積を受けて、個々の研究者、特に若手の研究者に必要な基礎知識や解析技術を普及させることを目的としています。ゲノム多様性データは生物進化の過程を経て形成されてきたため樹状構造を持ち、統計的にはデータが独立同分布に従わないという特徴を持ちます。このような構造を念頭に置いて解析を進めるために必要な集団遺伝、統計的推測、さらには実際の解析技術について講義及び実習形式で行いました。 初日には基礎理論について講義が行われました。二日目にはゲノム多様性解析の例として分子進化解析と集団遺伝解析の実習が行われました。各自が持参したパソコンにソフトウェアをインストールして解析を行いました。その後研究事例紹介が行われ、合計9人の演者に解析の現状と課題について話していただきました。