統計科学入門 (ミニ集中講義@北大)
複雑さの哲学と現実の間で
伊庭幸人 (統数研)
北大理学部8号館309講義室
9月4日(木) 10:30-17:00
9月5日(金) 10:30-17:00
開始時刻等は若干前後する可能性があります.
適宜休憩をはさむ予定です.
変更はこのページで随時告知しようと考えています.
思想的なことと具体的なデータ解析の手法の両方を含むように
したいと思っています. なかなか按配が難しいのですが,
後者については考え方に重点をおく予定です.
本
との重複はなるべく少なくします.
仮の目次は以下のとおりですが,一部の項目を省略する,
あるいは,順序を変更する可能性があります.
最尤法と統計モデル ― ふつうのことを統一的に見直す
- 2項分布・多項分布
- 最小2乗法,最小1乗法
- イジング模型とボルツマン・マシン学習
- 最尤法のベイズ的な解釈とその難点
- KL情報量と最尤推定
汎化の問題 ― いつも複雑なモデルが選ばれるという逆説
- 無意味なヒストグラム・ぎざぎざの曲線・などなど
- 予測とAIC
- 情報理論への新しい見方とMDL原理
- データの有限性と規則の無限性
- アンサンブルを考えることの必然性
- 乱数の検定にいろいろ種類がある理由
- 統計学はいかにして数学でありえないか
統計学に関連する話題 ― 統計的モデリングを中心に
- 分割表とシンプソンのパラドックス・交絡
なぜ,われわれは知りたいこと以外も知らねばならないか
- もっとたちの悪いバイアスの問題
発表されなかった研究の結果を知る方法はあるか
- パラメトリックモデルを越えて
平滑化,カーネル,マルコフ場など現代的な手法についてほんの少しだけ
- 有限混合分布とEM法
「自己組織的な分類」が確率モデルの最尤推定になっているという不思議
もし,時間・体力に余裕があれば,このあと,
「規則とことばと無時間と ―
統計学・統計物理学からみたウィトゲンシュタイン」
というような話をおまけでするかもしれません.
※ 夏バテ状態なのでおそらく無理かも.
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