平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−55

専門分類

7

研究課題名

喘息発作に及ぼす環境諸因子の影響

フリガナ

代表者氏名

シミズ サトル

清水 悟

ローマ字

所属機関

東京女子医科大学

所属部局

医学部

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

喘息発作発現に影響を及ぼすと考えられる諸因子(気象、大気汚染物質等)と喘息発作による受診数との関係を、時系列解析により、その関係を明らかにしようとする。また気象と大気汚染物質との関係から、大気汚染物質環境濃度の時空間的変動を予測しようとする。


前年度までの研究成果として,喘息発作と大気汚染物質環境濃度及び気象因子との関係を検討し,喘息発作受診のトレンドに対して環境諸因子(環境汚染質及び気象因子)のトレンドの増加率が影響するという結論を得た.また,その研究結果についてのまとめ(統計数理,45巻2号,pp343-357,1997)を行った.
本年度では,前述のまとめの中で,継続的課題とした「環境諸因子の組み合わせ」と喘息発作受診数との関係について,AICを用いて評価する方法に関して検討を行った.そのために,喘息発作受診数を目的変数とし,環境諸因子(27変数)を説明変数とした場合,どのような説明変数の組み合わせが最も良いのか検討するため,総当り法を用いてAICによる評価を行うためのプログラムの開発を行った.
今後,開発したプログラムを用いて,前述した課題の検討を継続して行って行く予定である.さらに,本課題では週単位のデータを対象としたが,日単位,月単位では,どのような評価が得られるのかという点についても検討して行く予定である.


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

複数年にわたり観察された夜間急病センターの喘息受診数と気象因子(気温、湿度、水蒸気圧、気圧、風速等)及び大気汚染物質(二酸化硫黄、窒素酸化物、粒子状物質、オゾン等)環境濃度との関係を時系列解析の手法を用いて検討する。研究計画としては以下の項目について検討する。(1)大気環境濃度の複数の観測点における関係 (2)喘息発作受診数と環境諸因子のトレンド間の相関関係と影響因子の定量化 (3)環境諸因子の時空間予測 (1)〜(3)について、統計数理研究所で開発された解析ソフト及び理論等の応用が研究目的達成のために極めて有効であると考えられる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

梶井 克純

東京大学