平成152003)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

15−共研−2005

専門分類

1

研究課題名

電子社会における統計的手法のニーズ把握のための基礎研究

フリガナ

代表者氏名

ムラカミ マサカツ

村上 征勝

ローマ字

Murakami Masakatsu

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

18 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究目的
 電子社会といわれる今日、データは社会に溢れ、その処理・分析のための統計手法のニーズは高く、
製造業はもとより、銀行、証券会社、小売業等、どの分野の企業も統計の知識を有する人材を必要とし
ているといえる。しかしながら、具体的にどのような分野でどのような統計処理や方法のニーズがある
のかという点になると統計の研究者も教育者も的確に把握しておらず、したがって大学での統計教育が
社会のニーズに適切に対応できているかということになると、疑問といわざるを得ない。
 戦後の日本における統計学の発展は、社会調査、実験計画、品質管理などの社会が必要とする統計分
析の研究や教育に、統計研究者や大学での時計教育が適切に対応してきたことによってもたらされてき
たものである。そして、このような統計学の発展が社会の発展や工業の発展につながった。
 しかし当時は適切であった教育内容やカリキュラム編成が、世の中が大きく変わり、データの量や質
も変わり統計のニーズも変化したと考えられる今日もそのままでよいはずはない。
 本研究の目的は、企業、研究機関、自治体などにおける今日の統計のニーズを的確に把握することを
試みることにある。
研究成果
・ 大学の統計教育の実態を調べるため、インターネットで大学のホームページから平成13年度の確
率・統計関係のシラバスを収集した。
・ 企業、研究機関、自治体等における統計のニーズを把握するための調査の準備を行った。
・ 計7回の研究会を開催した。この中で統計手法のニーズ把握のための以下の講演があった。
1.企業から見た数学(統計)教育の重要度調査報告、武田和昭
2.医療従業者を対象とした統計活用実態調査計画、高橋由武、竹内光悦
3.大学学部における統計教育、伊藤孝一
4.理数科系教育プロジェクトにおける統計教育コンテンツの作成、垂水共之
5.社会人を対象とした統計教育の需要と資格認定の実績・成果、宮野善郎
6.学会における継続的職業開発(CPD)プログラムについて〜高度専門職としての統計〜
7.統計教育-誰に、何を、誰が、どう教える−、柴田義貞
8.「100万人の統計学」への出発、松原望

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
村上征勝(2003)統計教育と数学との関わり、数学教育学会夏季研究会
三浦由己(2003)統計用語集作成プロジェクトについて、統計関連学連合大会
宿久洋 他(2003)高校における統計教育の展望について、数学教育学会秋季例会

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

新家 健精

福島学院短期大学

伊藤 孝一

宇喜多 義昌

瀬尾 隆

東京理科大学

小野 英夫

明星大学

景山 三平

広島大学

島田 俊郎

杉山 高一

中央大学

浜砂 敬郎

九州大学

松下 嘉未男

丸山 久美子

聖学院大学

三浦 由己

水谷 弘

水野 担

村上 正康

宿久 洋

鹿児島大学

渡辺 美智子

東洋大学