平成28（2016）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	28−共研−1034	分野分類		統計数理研究所内分野分類		j
				主要研究分野分類		3
研究課題名	人骨の形態と生前の生活の相関
フリガナ 代表者氏名	イガラシ ユリコ 五十嵐 由里子		ローマ字		Igarashi Yuriko
所属機関	日本大学
所属部局	松戸歯学部
職　　名	講師

研究目的と成果（経過）の概要

研究の目的は、人骨のいくつかの形態に注目し、その変異と出現頻度が、生前の生活をどのように反映しているかを解明することである。
（１） 先史時代から近代における、歯の非う蝕性硬組織欠損(NCCL)の出現頻度
NCCLの形態を分類し、歯種、歯の部位ごとに出現頻度を求め、その時代変化を明らかにした。その際に、NCCLのタイプと歯種・歯の部位の相関を求める統計手法について共同研究を行った。
（２） 人骨の年齢推定
寛骨耳状面の形態、頭蓋縫合の癒合の程度、歯の摩耗の程度から年齢を推定する方法について共同研究を行った。
（３） 寛骨の耳状面前溝に現れる「妊娠出産痕」と生前の活動（妊娠の回数と年齢、出産の回数と年齢、死亡年齢、病気や身体活動など）の関係を分析する方法について共同研究を行った。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

The prevalence and morphological types of non-carious cervical lesions (NCCL) in a contemporary sample of people. IGARASHI Yuriko, YOSHIDA Satoru, KANAZAWA Eisaku Odontology. 2017 DOI: 10.1007/s10266-017-0300-y


先史時代の人口構造の復元ー縄文・続縄文人の妊娠・出産ー　さっぽろ縄文探検隊夏の勉強会　2016年8月11日　札幌

ヒト骨盤の形態と骨盤上に残る妊娠出産の痕跡　哺乳類学会自由集会（骨盤）　2016年9月24日　筑波

先史時代の妊娠・出産　第11回人類学関連学会協議会合同シンポジウム　2016年10月10日　新潟

出産・育児の観点からみた人類進化　第46回ホミニゼーション研究会「性的二型とホミニゼーション 家族と育児・養育の霊長類基盤」　2017年3月24日　犬山

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開催しませんでした。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
香川 幸太郎	統計数理研究所
清水 邦夫	統計数理研究所
水高 将吾	統計数理研究所