昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−36

専門分類

7

研究課題名

老人の精神的健康に関する統計的研究

フリガナ

代表者氏名

ハヤシ フミ

林 文

ローマ字

所属機関

東洋英和女学院大学

所属部局

人間科学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

老人性痴呆を防止するための社会的環境(家庭,地域,文化)及び本人の生活態度がどのようなものであるかを,社会調査を通して探究する。


昨年度に得られている三鷹市の70歳以上に対して行なわれた調査の分析をおこない,さらに今後の医師による専門調査のもととなる健康調査と本人の意識調査をおこなった。
昨年度の調査は70才以上を対象に2000人に実施されている(59年度TASKの研究補助による)。質問は老人の生活態度,社会的環境(家庭,地域,文化)など約20項目で,今年度の調査にむけてのスクリーニングのための簡単な面接調査である。有効回収数は1401(70%)であるが,この調査では調査不能の意味が大きく,不能理由は重要な情報となる。
スクリーニングは昨年のデータから数問に注目して,ボケの疑いのあるグループを抽出,これと調査不能理由からボケの疑いのある人が多く選ばれるよう抽出率を変えて合計810人の対象者を抽出した。調査は家庭に記入してもらう健康調査(調査票はあらかじめ郵送しておく)と本人の訪問面接調査(このとき健康調査票も回収)を実施した。(60年度TASKの研究補助とあわせ)健康調査は聖マリアンナ医大長谷川和夫教授らの老人性痴呆抽出のための予備調査を使用した。
本人調査はフェイスシートと健康,家庭,社会との関連,生活状態,過去歴,自分の性格などの項目である。これらの回答と今後の医師による専門調査から得られる老人性痴呆の程度との関連を見てゆくこととなる。
また,昨年度の調査の結果に対して回答のパタン分類などの分析を加えた。これによって高令者の型のようなものを作ることを考えている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

61年度行動計量学会にて発表予定


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

上記目的のために三鷹市の70歳以上に対して調査を実施しつつある。59年度はスクリーニングのための予備調査を行なった。この結果からサンプルをしぼり本調査を行なう。(以上59年度専売公社の研究補助金)
この調査研究を確実なものにするため,予備調査で不十分であったところの補助調査を行なう。これにより実施した本調査のデータ分析を行なう。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

高倉 節子

東京国際大学

林 知己夫

統計数理研究所