平成242012)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

24−共研−17

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

3

研究課題名

遺伝子間相互作用の統計分析

フリガナ

代表者氏名

ウエキ マサオ

植木 優夫

ローマ字

Ueki Masao

所属機関

山形大学

所属部局

医学部

職  名

助教

 

 

研究目的と成果の概要

遺伝子が疾患の発症に寄与する効果を調べるに当たり、近年では一塩基多型(SNP)を用いた関連解析が広く行われている。これは単一の座位がもつ効果を調べていることを意味するが、一方で実際には複数の遺伝子が様々な形で影響し合って発症すると考えられている疾患も数多く存在する。本研究では、SNPsデータを適切に集約し、遺伝子間相互作用が疾患発症メカニズム(あるいは中間形質)に及ぼす効果を定量化することで、内在するリスクの発見が目的である。
近年のゲノムワイド関連研究で用いられるSNPsの数は30万から100万個が一般的であり、非常に規模の大きいデータとなっている。今年度、申請者はこのような大規模SNPsデータに適用可能で、なおかつ市販の計算機上で利用可能な高度統計解析プログラムを実装したソフトウェア「EPISIS」を開発した。申請者は、プログラムの正確性を検証するためにスーパーコンピュータを利用した。