平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−36

専門分類

5

研究課題名

結晶の対称性の統計的分布

フリガナ

代表者氏名

イトウ ヨシアキ

伊藤 栄明

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

結晶の対称性の統計的分布についてデータベースをもちいて結晶の対称性の統計的分布を調べてきた。共同研究リポートのかたちで,計算機プログラム及び,計算結果を,まとめ第2版を準備中である。単位格子の体積に注目することにより,自然なアルゴリズムで種を定義できることを示したが,軸変換プログラムを用いることにより,アルゴリズムを徹底したものにする。群のうえのランダムウオークを考え,得られた統計的分布を説明することを目的とする。


非金属無機結晶データベース(ICSD)の化学組成、空間群、単純単位格子体積をもちい、逐次的に点群の出現頻度を求める方法を、CRYSTMET(金属無機結晶データベース)に適用し、点群の出現頻度を求めた。その出現頻度(藤原、伊藤、松本、武田(1996))より、群、部分群の関係に基づいて、前年度に提案した250個の群の上のランダムウォークのモデルにより、出現頻度を説明することを、試みた。シミュレーションを大量に行ない、パラメータの最適化を行なった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

藤原,伊藤,松本,武田,無機結晶データベース(ICSD)を用いた結晶群の出現頻度III,統計数理研究所共同研究リポート83,1996


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

種を適切に定義するには単位格子体積等の軸のとりかたによらない量を用いる必要がある。軸変換プログラムをもちいることにより,誤りの少ない方法で種を定義する。計算機プログラムを整理し,本研究を多くの研究者が用いることができるようにしてゆく。このプログラムは金属結晶データベース,有機結晶データベースにも適用できるものである。研究対象をひろげることにより,いままでに積み上げてきた方法をより一般的なものにしてゆく。そのうえでランダムウオークによるモデルの適用を試みるシミュレーションを行う。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大隅 一政

高エネルギー加速器研究機構

小川 泰

筑波大学

武田 弘

千葉工業大学付属研究所

種村 正美

統計数理研究所

細谷 将彦

琉球大学

松本  生

金沢大学

山本 昭二

無機材質研究所