平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−36

専門分類

5

研究課題名

不完全情報下における制御系設計に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ミヤサト ヨシヒコ

宮里 義彦

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

17 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

制御系の設計にあたっては,どのようなモデリングを行なうかにより,適用できる制御方式の種類や質が規定される。本研究では従来は別々に扱われることの多かった統計的手法に基づくモデル構成論と,モデル誤差に対処する制御方式の研究を統合し,制御系設計の立場から統計的モデル構成論を見直すことにより,不完全情報下における総合的な制御系設計理論の構築を行なう。


制御系の設計にあたっては、対象をどのようにモデル化するかにより採用できる制御方式の種類や質が規定される。本共同研究は従来は別々に扱われることの多かった、統計的手法に基づくモデル構成理論とモデルの不確かさに対処する制御系設計理論を統合し、制御系設計の立場から統計モデル構成論を見直すことにより、不完全情報化における制御系設計理論の構築を試みるものである。このためには、統計的手法に基づくモデル構成論と、モデル誤差を考慮した制御方式の研究、より具体的には統計的システム同定論、統計的制御理論、ロバスト制御理論、適応制御理論、推定理論などの諸分野の統合的な見直しが必要となる。本研究では、統計的手法に基づくモデル構成論については主に所内よりメンバーを募り、一方、モデル誤差を考慮した制御方式については主に所外よりメンバーを募って、両者の定期的な研究会合を開く。今年度は特に所内からは最適化に関するテーマを集めて、平成3年9月より11月まで計2回(計4件の研究発表)の研究会合を開いた。内容は以下のとおりである。
1回目:9月30日 話題提供者:延山英沢氏(九州工業大学)『むだ時間系の制御に関して』 伊藤聡氏(統計数理研究所)『関数空間における最適制御に関して』
2回目:11月27日 話題提供者:土谷隆氏(統計数理研究所)『線形計画法の内点法による解法』 北森俊行氏(東京大学)『モデルの不確かさと制御系設計』(統計数理セミナーと合同)


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究の実施にあたっては,統計的手法に基づくモデル構成論と,モデル誤差を考慮した制御方式の研究,具体的には統計的システム同定論,統計的制御理論,ロバスト制御理論,適応制御理論などの諸分野の総合的な見直しが必要となる。このような統計的手法に基礎を置き,多様な分野からなる研究は,計算機やそれに付随したソフトウェアパッケージの共同利用の必要性からも,本研究所主催の共同研究として行なうのがふさわしいと考える。本共同研究においては,統計的手法に基づくモデル構成論については主に所内よりメンバーを募り,またモデル誤差を考慮した制御方式に関しては主に所外よりメンバーを募って,両者の定期的な研究会合を開催する。予算はそのための研究員の旅費,及び計算機関係の消耗品等とする。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

足立 修一

宇都宮大学

荒畑 恵美子

統計数理研究所

石黒 真木夫

統計数理研究所

大久保 重範

山形大学

尾崎 統

統計数理研究所

小原 敦美

大阪大学

北川 源四郎

統計数理研究所

北森 俊行

法政大学

新 誠一

東京大学

陶山 貢市

東京商船大学

瀬部 昇

九州工業大学

田村 義保

統計数理研究所

中野 和司

福岡工業大学

延山 英沢

九州工業大学

樋口 知之

統計数理研究所

和田 清

九州大学