平成21990)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

2−共研−6

専門分類

1

研究課題名

“データ解析の電子ジャーナル(EJDA)”の準備研究

フリガナ

代表者氏名

シバタ リテイ

柴田 里程

ローマ字

所属機関

慶應義塾大学

所属部局

理工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

23 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

過去3年間の“データ解析の知識ベース構築”の基礎研究で,データ記述の形式化を確立し,併せて,オンライン電子ジャーナルの実験システムも統計数理研究所のVAX上で運用してきた。本年度は,いよいよその創刊に向けて,さまざまな問題点を洗い出し解決することを目的とする。


前年度までの共同研究に引きつづき,EJDA創刊のための,システム構築上の問題,運営上の問題,を検討するとともに,0号,すなわち,サンプル号作成のための基本研究を行なった。
共同研究員の全体会合は,7月26日に北海道大学・工学部,11月27日に統計数理研究所で行なった。
これらの会合での討議結果は,システム構成,運営上のガイド・ブックとしてまとめた。
その他,随事,統計数理研究所に集まった他,電子メールによるネットワークを介して日常的な研究を行なった。
今年度の1つの大きな研究成果は,D&D(Data and Description)ルールをより明確に定義したことと,その1つの応用として,土木技研の浦野氏と,広島大学の岩瀬氏の協力により,「交通量データ」をD&Dに書きかえることができた点である。このデータは大量であり,その構造もかなり複雑である。
そのままでは,専用のFORTRANプログラムを用い,特定の計算機上でしか処理できなかったデータが,D&D化したことにより,どんな計算機上にも容易に取り入れ,任意のソフトウェアで解析できるようになった。
このデータも創刊0号の内容とする予定である。創刊0号の内容としては,この他に,Cox and Suell(1981),Hertzberg & Audrews(1985)のデータ,石黒氏の地球潮汐データ,大隅氏の多変量データ,などをD&D化したものを予定している。
また,投稿規定,システムへのアクセスの仕方のマニュアルなどの整備も行なった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

日本統計学会年会(1981)
丸山,柴田・渋谷「EJDAの現状」
統計数理(1981),「EJDAにおけるデータ記述」


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

統計数理研究所を基点として,データ解析のためのオンライン電子ジャーナルを創刊することは,全国研究者の共通な研究媒体として意味があるばかりでなく,研究所にとっても研究体制の基盤として重要である。
今年度は,三部門,データ,解析,ソフトウェアのうち特に,データ部門に重点をおいて,内外から広く投稿をつのり,学術雑誌としてスタートさせる。
その上で,解析部門の充実も計る。
これらの各段階で,生じた問題点を強力な体制で解決するためには,共同利用研究の形態が最適である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

浦谷 規正

静岡県立大学

大隅 昇

統計数理研究所

大瀧 慈

広島大学

鎌倉 稔成

中央大学

刈谷 丈治

山口大学

栗木 哲

統計数理研究所

駒澤 勉

統計数理研究所

塩田 晃三

CSK総研

渋谷 政昭

高千穂商科大学

神保 雅一

岐阜大学

高橋 一

一橋大学

竹村 彰通

東京大学

田村 義保

統計数理研究所

垂水 共之

岡山大学

丹後 俊郎

国立公衆衛生院

椿 広計

筑波大学

中野 純司

統計数理研究所

仁木 直人

東京理科大学

林 篤裕

大学入試センター

間瀬 茂

東京工業大学

三浦 良造

一橋大学